第24話『コイ・ハ・タタカイ』 | |
2005.03.17放送 | |
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紫子のチャイルド「聖ヴラス」に幻影を見せられてしまっている舞衣。幻影のなかに現れる世界は、舞衣自身が夢見る理想の光景だった。ステキな家族に囲まれ、祐一という恋人が側にいる。そんな目の前に広がる心地よい世界に陶酔する舞衣は、徐々にその妄想のなかに埋没していく。そしてヴラスは、幻影に見せられたまま身動きのとれない舞衣を飲み込もうとしていた。 だが、舞衣のなかに残っていた強い想いが、やがて妄想を打ち破ろうとする。HiMEとして最後まで戦うこと。自分が戦いに敗れてしまえば、こんな世界はやってこない。そんな想いが舞衣を現実へと引き戻す。そして、やってきた祐一の呼びかけに、舞衣は幻覚から目を覚ました。ヴラスに飲み込まれる寸前、萎縮してしまい動くことができない舞衣を祐一が助け出す。間一髪のところで祐一に救われた舞衣は、なぜ助けにやってきたのかと責めるが、嬉しさと安堵の表情を隠すことができなかった。 一方、祐一と公園で会う約束していた詩帆は、いつまでたっても現れない祐一を辛抱強く待ち続けていた。だが、そんな詩帆の前に現れたのは凪。未だ自分がHiMEであることに気づかない詩帆を覚醒させるのが目的だった。詩帆は凪から祐一が舞衣といっしょにいることを告げられ怒りにふるえる。その言葉がきっかけとなった詩帆は、HiMEとしての意思が目覚め、白無垢の姫となって行動を開始するのだった。 やがて、風華学園の中庭でふたりを見つけた詩帆は、自分との約束を反故してまで、舞衣といた祐一にショックを受ける。なんとなく予感しながらも、祐一が舞衣を好きになってしまった現実を受け入れられない詩帆は、祐一が舞衣への想いを告白しようとする言葉を遮り、舞衣へチャイルドで攻撃を始めようとする。 しかし、祐一が舞衣と詩帆の間に入り、ふたりが戦い始めるのを制止する。舞衣はどちらのチャイルドが消滅しても、祐一が犠牲になってしまうことを詩帆に言うが、詩帆の気持ちは収まらない。そして詩帆のチャイルドの攻撃が舞衣に迫る。攻撃を躊躇する舞衣はピンチに陥るが、そこへなつきが現れ、舞衣は詩帆の攻撃からなんとか逃れることができたのだった。 詩帆がなつきの登場でひるんだ隙に、今度は舞衣が攻撃されたのを見た「カグツチ」が詩帆を襲いかかる。カグツチの攻撃で傷つく詩帆。そんな詩帆を助けにいく祐一は、自分の舞衣への想い、ほんとうの自分の気持ちを詩帆に言わなかったせいで、ふたりが戦う事態になってしまったことに顔を歪める。 そして祐一は、舞衣に詩帆のチャイルドを倒せと叫ぶ。たとえ自分が犠牲となっても、ふたりの戦いを止めることができるならと、そう考えた末の言葉だった。しかし、祐一が消えてしまうことを受け入れられない舞衣。弱弱しく首を振る舞衣に詩帆のチャイルドが襲いかかろうとしたその瞬間、命がとつぜん現れ、詩帆のチャイルドを両断する。 消失する詩帆のチャイルド。そしてその直後から消え始める祐一の身体。これまで自分のほんとうの気持ち、祐一に対する「好き」のひと言を告白できなかった舞衣は、消えていく祐一に向かってようやく告白するが、舞衣の言葉は届くことなく、祐一は完全に姿を消してしまうのだった。 絶望感と喪失感に襲われる舞衣。二度と目の前で自分の大事な人を失わないと誓った矢先におきた出来事に、舞衣は、ただその場で叫ぶことでしか、今の気持ちを表現することができなかった。 |
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※テレビ東京での放送日を記載しております。 |
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