風華学園の創立祭が始まった。命はあおいと千絵と学内をまわっていたが、舞衣といっしょじゃないことに、ちょっと寂しい様子。その舞衣は巧海が熱を出してしまったため、部屋で看病をしていたのだった。
巧海の熱が下がり、学校にやってきた舞衣と巧海は、和也といっしょに創立祭を楽しんでいたあかねに出会う。自分がHiMEであることを和也に告白しようと悩んでいたあかねは、舞衣にようやく決心がついたことを告げるのである。
しばらくして、生徒会の仕事をしていた祐一と黎人に出会う舞衣たち。そして、いつの間にかその手伝いにかり出されたふたりは、図書館の地下倉庫にいた。だが、手伝いを始めて間もなく、祐一にからかわれた舞衣は、怒ってガラクタを投げつける。そして、椅子を抱え上げた瞬間、とつぜん床が抜け、全員が地下迷宮へと落ちていくのであった。
地下へ落ちた彼らは離れ離れに。舞衣といっしょになった黎人だが、とつぜん告白し、舞衣を動揺させる。一方、祐一と巧海は舞衣たちを探し歩く。だが、オーファンが現れ、逃げ出す祐一たちであった。
その頃、決意を固めたあかねは学園の裏山に来ていた。しかし、その場に深優が現れ、オーファンに襲われているので助けて欲しいと懇願される。HiMEの存在を告白する前に結果的にエレメントを発動させることになったあかねは、オーファンに立ち向かう。だが、自分のほんとうの姿を和也に見せたことに不安と動揺に襲われる。しかし、気持ちを切り替えたあかねは、チャイルド「ハリー」を呼び出し、なんとかオーファンを撃退するのだった。
逃げる祐一たちであったが、オーファンの攻撃で崩落した岩壁に巻き込まれ気絶してしまう。ちょうど崩落した壁の向こうにいた舞衣は、気絶した巧海の姿に、黎人の前にも関わらずエレメントを発動。カグツチを呼び出し、オーファンを撃退するのである。HiMEの存在が黎人にばれ、複雑な気持ちの舞衣。だが、黎人に自分の存在をだまっていて欲しいとお願いするのが精いっぱいであった。
自分の正体を見せてしまい、和也に嫌われてしまうことを心配していたあかねだが、和也の嫌いになる訳がないというひと言に安心する。だが、その刹那、深優がハリーに向かって襲い掛かる。深優の腕から伸びた剣で、あっという間に貫かれるハリーは、やがて燃え尽きてしまう。とつぜんのチャイルドの消失によって、自分の死を感じるあかね。しかし、その横でなぜか和也が苦しみ始める。ゆっくりと目を閉じていく和也は、ハリー同様目の前から消えていくのであった。絶叫するあかねだったが、チャイルドを受け入れるときに賭けた「一番大切に想う人の命」。それによって、和也はチャイルドの消失とともにいなくなってしまったのである。自身の背中にあったHiMEの紋章がなくなり、HiMEとしての存在も消失したあかねは、ただ和也のいた地面を呆然と見つめることしかできなかった。
一方、外に出られた舞衣や楯たち4人は、創立祭の終わりを告げる夜空の花火をみつめるのだった。
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