第17話『うそつきな、唇』 | |
2005.01.27放送 | |
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凪が舞衣たちに、HiME同士は闘う運命にあることを告げたその頃、一番地の老婆たちと会談する真白の姿があった。老婆たちは、今回のHiMEの祭事も滞りなく進行するよう、真白に命じる。舞衣たちを否応なく戦いへと駆り立てなければならない辛さに、真白はただうつむいて聞くことしかできなかった。 舞衣は「君たちが闘うのは君たちのチャイルド」という凪の言葉を思い返していた。HiME同士で、チャイルド同士で戦わねばならない。どちらかのチャイルドが倒されれば、それは自分の想い人を失うという事実に改めて愕然とする。 そして、戦いは避けられない運命と続ける凪。地表には媛星がだんだんと迫りつつあり、これが接触すれば、世界に災厄がもたらされると言う。そして衝突を防ぐことができるのは、HiME同士の戦いに勝ち残った勝者のみ。あまりのことの大きさに、舞衣自身は信じることができなかったが、それを伝え終わると凪はその場から去ってしまった。 碧は凪の言葉の信憑性を調べ、なんとか回避する方法を調べて見ると言う。そして、それまで軽はずみな行動を慎むよう注意を促した。舞衣は、その碧の言葉を信じ、自分と同じく凪の宣告に悩む雪之をはげまし強がるが、心の内に芽生えた不安を打ち消すことは出来ず、自分の大切な家族、巧海に想いを馳せるのだった。 一方、巧海に女であることを知られてしまった晶は、自分の秘密を守るため、巧海を手に掛けようとするが、逆に「いいよ」と言われ戸惑う。自分が死ねば姉の負担がなくなると巧海の想いを聞かされ、さらに困惑してしまう。すでに、知らず知らずのうちに巧海に心奪われていた晶には、巧海を殺めるなどできはしなかった。だが、その姉である舞衣とやがて戦わなくてはならない。その運命に晶は苛まれるのだった。 凪の言葉以後、続く表向きは平穏な日常。その下校中、舞衣の携帯電話に、巧海へのドナーが見つかったとの連絡が入る。報告を受け、病院に向かった舞衣は、そこで詩帆を看病する祐一とばったり出会う。病院の屋上でお互いの現状を伝え合うふたり。そこで祐一はシアーズとの戦いのなかでなにも出来なかった自分をかえりみて、今なら舞衣の大変さが分かると言う。そして、だからこそ今は自分が詩帆を支えなければいけないと舞衣に告白し、舞衣の前から去っていくのだった。まるでお別れのような言葉に複雑な思いの舞衣。 しかし、病院からの帰途、以前二人で雨宿りした公園の前で、今までの祐一との出来事を思い出す。そしていつの間にか祐一に傾いていた自分の気持ちに戸惑い、涙を流すのだった。 だが、そんな感傷を破るかのように舞衣の前に姿を現した謎のHiME。舞衣に襲いかかるそのチャイルドの姿は、不吉な運命を暗示するような、鴉のような姿をしていた。 |
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※テレビ東京での放送日を記載しております。 |
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