第23話『愛情と友情、非情』 | |
2005.03.10放送 | |
>> 予告編を見る | |
真白に黒曜の君を倒す力になると託された一枚のカードキー。碧はそのカードキーを使おうと風花邸にある一室の扉に手をかけようとしていた。しかしそこに現れたのは命。命は黒曜の君の指示で、まさに碧が目覚めさせようとしている人物の破壊にやってきたのだ。急ぎ部屋のなかに入った碧は、間一髪のところで命の攻撃をかわし、カードキーの挿入に成功。やがて、部屋の奥にあった柩から起動音が鳴り響き、ひとりの少女がゆっくりと目を覚ますのだった。 閉じられた部屋の扉に向かい、執拗に攻撃を繰り返す命。少女を失うわけにいかない碧は、チャイルド「愕天王」を出現させ、命に対峙する。だが、碧が目にしたのは、命のチャイルド「巳六」。そして巳六の圧倒的な力の前に、碧は徐々に劣勢を強いられていくのだった。 一方、凪に言われ風花邸にかけつけた舞衣は、傷ついた碧と死んでしまったとばかり思っていた命、そして巳六の姿を目撃する。驚きと嬉しさで混乱する舞衣だったが、命はそんな舞衣に目もくれず、碧が目覚めさせようとした少女の柩へ向かう。柩に向けて剣を振り下ろす命。しかし柩から現れた腕が命の剣を掴む。その瞬間、露わとなった深優の姿を確認した舞衣は、さらに驚きの表情を浮かべる。 柩から飛び出した深優に再び攻撃を試みる命。だが、舞衣が命の前に立ちふさがり、行く手を遮る。その間に深優が逃げられたことを確認し安堵する碧。しかし命はそれでも舞衣と戦うことなく去っていくのだった。だが、碧にとって深優を守るために戦った代償は大きく、愕天王は巳六に敗れ去り、消滅していった。 命との戦いによって傷を負った碧を保健室に運んできた舞衣は、陽子から封筒を受け取る。そこには碧が調べたHiMEの戦いの真実が書かれていた。勝ち残ったHiMEが手にするのは、媛星を自由に操れるという力。だがそれと引き替えに黒曜の君の妻にならなくてはならない。そんな事実に、たとえ勝ち残っても祐一への想いが適わぬことを知った舞衣は涙を見せるが、その気持ちを吹っ切るように戦いへの決意を新たにするのだった。 やがて舞衣は、ふと保健室に置かれていた紫子のヴェールに気付く。今まで怪我ひとつしたことのなかった紫子が、初めて保健室を利用したと話す陽子の発言に怪訝な表情を浮かべる舞衣。紫子が奈緒に襲われて大怪我をしたことがきっかけとなり、HiMEの戦いが始まったと記憶している舞衣は、なにかの間違いではないかと陽子に問う。しかし、そんな大怪我はおろか、傷跡ひとつなかったと陽子に聞かされた舞衣は、急ぎ紫子のいる教会へと向かうのだった。 教会についた舞衣は、奈緒に襲われたことについて紫子に説明を求める。だが、紫子は自分が怪我をしたように見せたのは、チャイルド「聖ヴラス」が見せた幻影だったと答え、HiME同士の戦いを仕向けたのは、自分の仕業だと告白する。そんな紫子の言葉に怒りを隠せない舞衣は、戦いさえ始まらなければ巧海が犠牲になることはなかったと紫子を責める。しかし舞衣は、紫子と会話をしているうちに、いつの間にかヴラスの作り出した幻影に飲み込まれようとしていたのだった。 |
|
※テレビ東京での放送日を記載しております。 |
▲上へ戻る |