第5話 『雨――。涙……』 | |
2004.10.28放送 | |
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しかし、そんな願いとは裏腹に、危機は舞衣に近づいてゆく。バイトに向かう途中ですれ違ったバスから、オーファンの気配を感じ取る。いぶかしみながらもバイト先へ向かうが、言いようのない不安が舞衣の心の片隅に残った。 次の日、舞衣のクラスではバスが事故をおこし、担任教師の沢田が大ケガで入院したという話題で持ちきりになる。自らの感じた不安が的中し、ひとり心が沈む舞衣。同じ頃、なつきはバスの事故に関しての報告を、迫水から聞き出す。「戦闘の痕跡が確認されています。新たなHiMEの」という言葉に驚くなつきであった。 普段はバイトに追われ、友人たちからの誘いも断りがちな舞衣。今日は自分からカラオケに誘おうとするが、あいまいな態度で断られてしまう。なんとなく居心地の悪さを感じながら、ひとり街をさまよう舞衣の前に、オーファンの気配を感じさせるバスが再び現れる。迷いながらもタクシーに乗り込み、後を追う舞衣が見たものは、黒煙をあげるバスとオーファンの襲撃を受け怯える人々、そして、片腕にけがをしたなつきだった。 近づいてくる救急車のサイレンを聞き、舞衣を連れてその場を離れるなつき。けが人たちを収容する様子を見ながらなつきは、オーファンとHiMEを取り巻く現実を舞衣に語る。オーファンと接触した一般人たちは、「一番地」と呼ばれる組織の手でその記憶を忘れるように処置されること。風華学園にHiMEを集めているのも一番地であるということ。あまりに不可解な現実は、舞衣の心に不安と恐怖の影を落とした。 その後、病院に向かった舞衣は、入院している沢田を見舞いにきた友人たちと出会う。自分の誘いを断った理由が、お見舞いのためだったと告げられなかったことにショックを受ける。それは自分が弟のためにバイトをしていることを知った友人たちの気遣いだったとはいえ、寂しく悲しいことだった、しかし心の中を見せまいと無理に笑顔を見せる舞衣。 そして雨の中、傘もささずに飛び出す舞衣。心にたまっていた感情がこぼれるように泣き出す、ほおに流れるのは涙、あるいは雨のしずくなのか分からない。そんな心情を察した祐一が、傘を差し出した。 公園で雨宿りをしながら、冷たい缶コーヒーを渡す祐一。「ホットがいい」少しだけ我が儘と言う舞衣。祐一の気遣いから、本来の舞衣自身を取り戻すのだった。 |
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※テレビ東京での放送日を記載しております。 |
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