第19話 『こころの迷宮』 | |
2005.02.10放送 | |
>> 予告編を見る | |
奈緒が発端で始まってしまったHiME同士の戦い。そのことで悩みを深めていた舞衣だったが、なかなか病院に行こうとしない巧海のことでも悩んでいた。そんな折、祐一が詩帆の見舞いに行っていることをクラスメートの話から舞衣は知る。 剣道部に所属していた祐一は、大会の前に膝を痛め、それ以来荒れてしまったと言う。次第にまわりに敬遠され始め、ひとり孤立していった祐一だったが、そんな彼を詩帆だけは見捨てず、ずっと励まし続けていたと聞かされる。舞衣はその話を聞き、祐一が詩帆の側にずっといるのは、そんな過去の出来事があったからだと理解するのだった。 その日の午後、舞衣は手術の決断を鈍る巧海を激励するため、男子寮へと赴く。だが道の途中、巧海と晶の話し声が聞こえ、その場でふたりの会話を耳にしてしまう。とつとつと、今まで思っていたことを巧海は晶に話す。手術費を捻出するため、舞衣が頑張っていること。それでもその手術の成功率が高いものではないこと。そして、自分の前では苦しい顔ひとつ見せずに、舞衣がいつも笑顔でいること。それが重い、と。思ってもみなかった巧海の言葉によろめく舞衣。その物音に驚いた晶は、警戒してエレメントを出現させる。晶がHiMEであることを、舞衣たちは知るのだった。 巧海に言われたことを引きずる舞衣は、頭のなかを整理しようと、ひとり海岸に来ていた。自分の笑顔が重いと言う巧海の言葉が理解できず悩む舞衣だったが、やがて晶がHiMEであることを思い出しハッとなる。もし、晶の大切な人が巧海だった場合、晶のチャイルドが倒されたら、巧海が消えるかもしれないと危機感を覚える。 だが、そんな舞衣にとつじょ危機が迫る。雪之のチャイルド「ダイアナ」の触手が舞衣を襲おうとしていたのだ。なに者かに舞衣を倒すよう、脅迫を受けていた雪之だったが、偶然その場に命が現れ、舞衣の窮地を救う。命はそのまま雪之に襲い掛かるが、その動きに気づいた舞衣に止められてしまう。 雪之から襲った理由も聞かず、その場から立ち去らせた舞衣は、自分が襲われたことよりも、雪之と戦おうとしていた命を責める。自分が正しいと思って行動したことが否定され、そして、そんな命の行動に自分もみんなも迷惑していると言われたことにショックを受けた命は、その場で泣き崩れてしまうのだった。 そんななか、巧海が病院に運ばれたと連絡を受ける。巧海に言われた言葉を気にしながら病室に向かった舞衣だったが、もう自分のために無理に笑顔をつくったり、我慢をしないでと言われ、昼間聞いた巧海の言葉が本心であったことを理解する。そしてこれからは自分のためでなく、舞衣自身のために生きて欲しいとお願いされる。さらに「ほんとうに欲しいものはなに」と巧海に問われた舞衣は、いつでも巧海のために一生懸命だった自分の姿しか考えられず、その巧海の言葉にただ戸惑うばかりだった。 病院の帰り道、巧海の言葉にふさぎこむ舞衣。そんな舞衣の側を偶然、祐一と詩帆が通りかかる。しかし舞衣の姿に気づいた詩帆は、とつぜん祐一にキスを迫る。見せつけるようにキスをする詩帆。その光景に驚愕した舞衣は、その場から逃げるように走り去る。そしてなぜか巧海に言われた「ほんとうに欲しいもの」の言葉を思い出す。いつの間にか祐一の存在が自分のなかで大きくなっていたこと、祐一のことが好きだったことに気づかされてしまうのだった。 |
|
※テレビ東京での放送日を記載しております。 |
▲上へ戻る |