スタッフコラム

少女時代とタフガイズ!  その11

2010/12/14 八王子の空飛ぶ有袋類 企画/森岡秀文


少女時代・ユリのキャッチフレーズは、“愛されキャラ”です。
本人はまったく計算をしていないと思うのですが、何をしてもかわいく見えるんです。男心のストライクゾーンを知っているんですね。無条件で愛します。

私が思春期の頃、そんな女の子は、“かわいこぶりっこ”として、嫌われたものでした。特に、女性からは強烈な拒否反応があったと記憶しています。
『タフガイズ!』に登場する“虫”たちにも、女性から拒否反応が出るのではないか、という不安がありました。
そこで、本編制作前に、サンライズ社内の虫が嫌いそうな女性スタッフに協力をしてもらい、トレーラー版の試写アンケートを行いました。
その結果は、
「『タフガイズ!』のカマキリ、ゴキブリは、キャラクターだから、大丈夫。」
という意見で全員一致。拍子抜けしてしました。
3DCGでリアルに作った昆虫を、生理的な気持ちの悪さを超えてキャラクターとして見てもらえたのは、非常にうれしいことです。
でも、「虫だけは勘弁してください!」と言って、虫たちのCGモデルの制作中はスタジオに近寄りもしなかった、超凄腕CGスーパーバイザー(男性)もいたような。。。


※写真は、東京国際アニメフェア2009でお披露目された巨大ポスターです。渋谷109に美脚と美翅を並べたい!

019■太陽と月と地球

2010/12/10 生麦焼酎乙類 監督/岸本真太郎


ガキの頃のある日、日が沈み友達が皆帰った後も、何か興が乗ったのか一人で月明かりを頼りに遊んでました。
道路に寝転がり、いったい何をして遊んでいたのかは思い出せませんが、ごろんと仰向けになると綺麗な月が出てました。
何となく月を見ていると突然ハッと。
その月自身の影のつき方で、太陽への距離はともかく方向が推測できます。
今は見えないけど、地球の反対側を今も照らし続けているだろう太陽の位置を空想。
三つの点はどの位置にあっても平面を構成する。
そうすると、太陽と月と地球を三点とした、平面が頭の中で出来上がった。
その平面を基準とすると…、突然、自分が斜めに大地に貼り付いている事に気づきました。
おおおおおおおおおおおおおお…。
僕の脳はそれが世紀の大発見でもしたように錯覚。
これは、誰かに伝えなければっ!
それも、今すぐ!
空を飛ぶように、当時家族と住んでいた県営住宅へつっ走って帰る。
途中で無様に転んだけど痛くない。
田んぼの奥で蛙が大合唱(あるいは大爆笑)していたような気がします。

家へ帰ると豚のバラ肉で作ったハウス○ーモンドカレーでした。
鼻の穴を膨らませて、一生懸命に自分の味わった感動を説明しつつ、好物のカレーに醤油をかける(注1)僕。
「醤油かけすぎっちゃっ!それじゃぁ、カレーやらなにやらわからんことなろうがねっ!」と母。
「いや、それどころじゃないんっちゃっ!じゃけー、ワシ(注2)らこーんなんなって地球にへばりついちょるそに、全然落ちたりせんのじゃけー」
「そりゃぁ、重力があるけーいね」
「重力って何?」
「引力みたいなもんじゃなぁい?」
「引力って?」
「あー、もう、四の五の言うちょらんで、さっさと食べりぃっちゃっ!」
…強制終了。
その後、父親にも聞いてみたが、「あんまり遠くに遊びにいくと、引力で地球の端から転げ落ちるけぇ、気ぃつけぇや」、などと大嘘を教えられる。
この親父には他にも「ボートレース場でタコ型宇宙人が揚がった」だの、さんざん嘘をつかれました。
せっかく学校で習った正確な知識もこれらの誤った知識とゴッチャになり、ようやく芽生えた自然科学や地理への興味もネコソギ(注3)です。
以来、僕は正確な事実よりも、面白い虚構を好むダメ人間へと成長していくのでした。

(注1)当時、たいがいショウユをかければ何でも旨くなると思っていました。成人してから初めて目玉焼きはソースをかけても旨い事を知りました。
(注2)山口県人は小学生の子供でも男子は自分の事を“ワシ”と表現します。ちなみに女子は“ウチ”です。
(注3)僕の大好きな言葉の一つです。“猫削ぎ”。なんかシュールでいいなぁ。「ひょんな事から…」の“ひょん”も意味不明で良い。妖怪か何かの名前だろうか?

少女時代とタフガイズ! 1 0 9!!

2010/12/07 八王子の空飛ぶ有袋類 企画/森岡秀文


渋谷の109に、少女時代の超巨大ポスターが!
前列に、スヨン、ユナ、ジェシカ、ティファニー、ソヒョン。
後列に、サニー、ユリ、テヨン、ヒョヨン。
後ろの四人の美脚が前の五人に隠れてしまっているのが非常に、非常に残念です。
渋谷の109のクリスマスを飾るということは、少女時代は、今、女子ティーンエイジャーの一番の憧れなんですね。
少女時代の9人はラインダンス風の衣装でキメてます。
網タイツです。網タイツ。
今、気が付きましたが、“網タイツ”と“タフガイズ”は、音感が似ていますね。
みなさま、街で編みタイツを見かけたら、『tough guys!』を思い出してください。



※渋谷駅前のスクランブル交差点の真ん中から撮影するのがベストだと思いましたが、その度胸はありませんでした。クリスマス特別バージョンだそうで、12月25日までとのこと。

018■善人…?

2010/12/03 生麦焼酎乙類 監督/岸本真太郎


この作品【tough guys!】を作っている時(の数ヶ月間)はほとんど毎日電車通勤してました。片道だいたい1時間30分。
乗り換えは快特等への分も含めれば4回。移動の大半を寝て過ごす事はできません。
「まだまだ甘い」と言うお声も聞こえますが、当方、長いひきこもり生活でほとんどイカの沖漬け的肉体の所有者。
正直、相当応えました。
それまでは、たまに乗る電車で立っているお年寄りを見ると、あっさり席を譲り、自分の人間性にニヤニヤしてたりもしてたのですが、帰りなんかもうホントへろへろ、眠ったふりでやり過ごすなんて事もしばしば。なんか小さい人間だなぁ〜と自嘲しつつも、ホームでは次の電車で座れるよう、ベストポジションの研究に余念がありませんでした。
もちろん公然のルールを破るような行為、順番抜かし、降車前乗車、車内で走る、車内で酔ってからむ、車内で酔っ払いにからまれて暴れる等は僕のダンディズムに反しますので極力さけるよう努力しています。
その甲斐あってか、偶然に左右される要素以外では、ほぼ最高の確率で座れるように、それぞれの乗り換え駅でのホームポジションを決めていきました。
そんなある日の事。たしか山手線だったような。いつものようにベストポジションに陣取り、入ってきた電車が止まる前に空席をチェック、降車が終わると同時に車内へ侵入、3っ4っ空いていた席のひとつに比較的スマートに着席、これで20分位は座ってられると安心する僕の後からは怒涛のように乗客があふれ、あっと言う間に満員電車の出来上がり。
…と、比較的最後の辺りに乗車したらしき女性が、グイグイ人を押しのけて僕の前に立ちました。
20代半ばから30代初め位の、黒いスーツを着た少しふくよかなタイプ。とりたてて美人でも不美人でもなかったと思います。
彼女は僕の目を見据えると…「代わってください」と言い切りました。
僕だけでなく、僕の周囲の人達もちょっと「え?」とした気配が。
僕が「は?」と聞き返すと、もう一度「代わってください。私座りたいんですっ!」と。
ちなみにここは優先席ではありませんし、彼女が妊娠しているようにも見えませんでした。
…いまひとつ腑に落ちない感じがしましたが、その勢いに押されて席を立つと、彼女は礼も言わずドサッと腰を下ろし、すぐに眠ってしまいました。
僕は、満員の為、そのすぐ前のつり革につかまりながら、「きっと体調が悪いんだろうなぁ」と、好意的に受け止めさりげなく様子を観察していたら、二つ目の駅で突然彼女はパチッと目を開き、かなりの勢いで人々を押しのけながら降りていくではありませんか。
どう見ても体調は悪くなさそうでした…。
周りの人が遠慮したのか、彼女の立った席には誰も座らず、僕が再び着席させていただきました。
確かに、なんら社会のルールには違反してません。彼女は座りたいから座らせてくれと暴力を匂わせずに言っただけです。でも、僕もこれまで一度も試みようとも思わなかったし、他の方がやられるのも見た事がない方法です。
言いたい事は言う。ただそれだけの事が日本人には難しいのでしょう。
これを“コロンブスの卵”と言って良いのかわかりませんが、なるほどなぁ〜とちょっと関心してしまいました。
それにしても、なぜ僕だったのかがわかりません。入り口からもっと近い位置の座席もあったのに、彼女は一直線に僕の前に来たように見えました。
たぶん、僕が一番“人が良さそうな善人”に見えたのではないでしょうか。


いや、よく言われます。…言われるだけですが。

少女時代とタフガイズ! 9分の1

2010/11/30 八王子の空飛ぶ有袋類 企画/森岡秀文


先日、超人気音楽番組に少女時代が出演していました。
怪我で療養中のティファニーがいない8人。はじめは元気がないように見えましたが、ステージに向かうときは気合が入りまくっていました。
マイクの持ち替えを活かしたダンス、とっても決まっていました。
ただ、床が滑るのか、足元を気にしていて、踏ん張りどころで、全員の声が一斉に裏返っちゃったのはご愛嬌。
「ティファニーがいない分、がんばろう!」というメンバー全員の気持ちが、画面からビッシビシ伝わってきました。

『tough guys!』のもうひとりの主役・胡元彩ちゃんは、「がんばろう」という意識を前に出さない役者でした。
真夏の夜間ロケ中、岸本監督が熱血、渾身の演技指導をしているにもかかわらず、彩ちゃんは蚊に刺された足をずーっとボリボリボリボリ掻いていて、これにはスタッフも思わず苦笑い。
でも、本番では、彩ちゃんは集中力を発揮し、リハーサル以上の力を出ていました。夕方から早朝まで及んだ長時間のロケでもへこたれなかったのは、スイッチのオンとオフがしっかりできていたからだと思います。おつかれさまでした!


※写真は、夜間ロケ中、ライトのセッティング待ちの彩ちゃんの後姿です。おそらく、蚊に刺されまくっています。