#Sere 16「ゆがむせかい」
ブルーの裏切りが暴露されたことにより、訓練生たちは暴動を起こし、リヴァイアスに居たチーム・ブルーのメンバーは全員拘束された。首謀者であるブルーを捕まえるため、帰還したリフト艦の前で待ち構える反乱軍。ブルーはニードルガンを構え、ひとり騒乱の中へと逃亡する。ユイリィの手に残されたブルーのバンダナ。このとき彼女は、初めてブルーへの想いに気付き、涙を流す。そしてイクミは、この先の艦内が荒れることを予測し、祐希に「大切なものを守れ」と警告する。ブルー体制が崩壊したリヴァイアスは、新艦長にユイリィが選ばれ、徐々に平静を取り戻しつつあった。
続行されるポイント制、艦内の管理体制、そして次なる行き先。ツヴァイの意見により今後の方針が決定されていく中、昴治は釈然としない気持ちでこの現状を考えていた。同じ場所に居た者を平然と陥れる行為。それは変革をもたらすために、致し方ないことだったのか? 本当にそれでいいのか? 自分の立ち位置が分からない---昴治は毅然たるファイナの態度にも頷けず、周囲からの孤立感を高めていく。そんな中、リフト艦に倒れていたネーヤが、あおいたちの部屋に運ばれてきた。ニックスを筆頭に、奇妙な格好の少女に興味深々の一同。航行と共に、実体化する時間の増えたネーヤ。彼女もまたリヴァイアスと同様に、少しずつ変化を始めていたのだ。そして、昴治はユイリィの依頼により、リフト艦へと派遣される。今、自分にできることを…と考えた昴治なりの前向きな逃避であった。
脚本:黒田洋介 作画監督:寺岡 巌 画コンテ・演出:杉島邦久
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