第1話 上京ペンギン
2007/04/07放送
復興暦107年。
ロスト・アルテミスと呼ばれる、月の崩壊から約100年。人類はドロップ(隕石)の危機にさらされながらも復興の時を刻んでいた……。
大きなリボンが特徴の天海春香は、「アイドルマスター・プロジェクト」のアイドルオーディションに見事合格し、ひとりで上京する事を決意する。
上京の日、親友である高槻やよいが東京駅まで迎えに来てくれるはずだったが、やよいは急な仕事で迎えにこられないという。不安の中、同じくアイドルオーディションの合格者、萩原雪歩と偶然出会う。ふたりは初めての東京にとまどいながらも、雪歩と一緒に地図を頼りにして目的の十六夜寮を目指す事となる。
寮を探す途中、隕石落下を阻止するために作られた隕石除去人型重機「iDOL」、ネーブラの発進を目の当たりにして驚きつつも感動する春香。
一方、隕石除去チーム・モンデンキントの基地内では、スタッフ達がある異変を察知していた。閉鎖された格納庫から「iDOL」の起動反応があったのだ。
道に迷い海まで出てしまった春香たち。そこで、いきなり現れた謎の少女にさらわれそうになる春香。さらに巨大な水柱を立て春香の目前に、白い巨大ロボットが現れる!?
第2話 アイドルのマスター
2007/04/14放送
突如、天海春香の目前に現れた白い巨大ロボット・インベルは、春香を自らのコックピットへと導く。そのインベルを捕獲しようとする如月千早の駆る黒い巨大ロボット・ヌービアム。春香ごとインベルを持ち去ろうとする千早であったが、春香の叫びに呼応したインベルと、駆けつけたネーブラによってヌービアムは退けられた。
モンデンキントに保護された春香は、アイドルマスター課の責任者ジョセフ・真月から春香の受けたアイドルオーディションの意味、アイドルマスターの本当の目的を知らされる。
悪質な芸能人サギだと決めつける親友の高槻やよいの猛反対を受けながらも、寮に向かう春香。そこで、たくさんのiDOLへの思いを聞き、考える。複雑な思いを胸に、再びモンデンキントの基地格納庫に現れた春香を、光のスポットライトで迎えるインベルだった。
翌朝、玉兎高校の制服に身を包んだ春香は、アイドルマスターとなる決意をしたのであった。
第3話 アイドルとマスター
2007/04/21放送
アイドルマスターとなる決意を胸に、春香はモンデンキント基地へと繋がる玉兎高校へと通い始める。アイドルチームの面々への挨拶もすみ、あずさの案内で、基地施設を見て回る春香と雪歩。そして、いよいよアイドルマスターとなるための訓練プログラムが始まった。
春香と雪歩の得意分野は正反対。実技の得意な春香は、早速インベルに乗り込むこととなる。しかし、起動中にインベルの機能は停止、春香はコクピットに閉じ込められてしまう。
コクピットの暗闇の中、親友の高槻やよいと携帯電話で話すうちに、春香は自分自身の子供時代を振り返り、解決の糸口を見つけ出す。
モンデンキント基地にドロップ落下の警報が鳴り響き、迎撃のために発進していくネーブラ。コクピットの中で春香は笑顔でインベルに語りかけはじめた。停止したままの状態でインベルを発進させることを願い出る春香。撃ち出されたインベルは海面落下の寸前で起動する。春香とインベルの心が重なった瞬間だった。
その時、伊織のネーブラから緊急信号が入った!?
第4話 餃子とアメリカンドッグ
2007/04/28放送
インベルを起動させ、初めての操縦に成功する春香。一方、伊織はドロップの除去に失敗してしまう。その初歩的なミスへの責任から、伊織はあずさに基地待機を命じられた。伊織の春香に対する対抗心はますますヒートアップするばかり。
そんな中、真の操縦するネーブラが、傷だらけになってミッションから戻ってくる。iDOLは道具であり、心なんて無い、どんな使い方をしてでも任務を成功させるのが最優先だと言い放つ真。伊織はそんな真に決闘(模擬戦闘)を申し込む。
そのころ、春香は資料室で伊織がミスを犯した本当の理由を知る。ネーブラにぶつかりそうなデブリを避けるためだったのだ。伊織の不器用さと素直な気持ちに気づいた春香は、模擬戦闘に駆けつけるが、すでに伊織は真に叩きのめされていた。そんな伊織の姿を見た春香は、「私にも、戦わせてください!」と叫んでいた。
結局、春香も真には敵わなかった。だが、夕日の沈む校舎の屋上で、iDOLの心を信じる気持ちを確かめ合えたふたりは、少しずつお互いを理解し始める。
第5話 冷たい手、温かい手
2007/05/05放送
アイドルチーム主任のあずさから追試を言い渡された春香と雪歩。春香は理論、雪歩は実技。この試験に合格しなければ、アイドルマスターからは外されてしまう。
二人は律子や伊織の協力も得て、猛勉強・猛特訓を開始した。しかし、雪歩は、訓練がうまく行かず不安な気持ちのまま試験当日を迎える。
基地へ向かう途中、春香は雪歩を元気づけるために、再開発地区にあるビルの屋上へと雪歩を誘う。そこにあるお稲荷さんに願を掛ければ、一番大事な願いを叶えてくれるというのだ。雪歩を連れて屋上を目指す春香。
途中壊れた階段を、春香は難なく飛び越える。だが雪歩にはそれができなかった。恐怖心を吐露する雪歩に春香は精一杯の気持ちで応える。春香の励ましに勇気をもらう雪歩。
しかし無常にも試験の結果は、雪歩だけが不合格であった。春香はあずさに食い下がるが、雪歩自身の口から意外な言葉を聞き、春香は笑顔を取り戻す。雪歩はオペレーターとして、春香のバックアップを命じられたのだった。
第6話 高度二万米(メートル)
2007/05/12放送
新任のアイドルマスター・コンビとして絶好調の春香と雪歩。ますます自信をつけてゆく春香は、柄にもなく勝負下着を身に着け任務につく。一方、トゥリアビータの千早とリファは、インベル奪還に再び動き出していた。
ドロップ迎撃のため出撃する春香と真。しかし、視認できるはずのドロップは見当たらず、データ上には次々と新たなドロップが出現する。あずさは、モンデンキントJPのメインコンピュータが、何者かにハッキングを受けていると察知する。ハッキングはリファの仕業であった。ドロップの偽情報でモンデンキントJPを攪乱していたのだ。司令室との通信が途絶し、軌道上の春香と真は孤立してしまう。
偽情報の飛び交う中で、見付けた本物のドロップを撃破した春香とインベルだったが、そのドロップの影には、千早の乗るヌービアムが潜んでいた。圧倒的な力でインベルを叩き伏せるヌービアム。その猛攻になすすべも無く機能を停止させたインベルと、気絶してしまった春香を、千早は高度二万メートルの成層圏へと運び上げる。機能を停止したインベルは慣性制御も停止し、外部の衝撃がダイレクトにコクピットに伝わってしまう。
「インベル……。すぐに、そんなマスターから解放してあげるわ……」
千早は、インベルと春香を地上へと叩き落とす!