スタッフコラム

047■一段落(いちだんらく)

2011/07/29 生麦焼酎乙類 監督/岸本真太郎


永い間ありがとうございました。

皆様のお陰をもちまして、どうやらこのコラムも無事一年を迎えたようです。
そして、キリの良いここらで一旦けじめをつけておこうという事になりました。

実を言いますと、僕は子供の頃から文章を書くのが大の苦手で、作文なんか大嫌い、算数の文章問題さえいい加減に読み飛ばしてましたし、プラモデルの設計図も、電化製品の説明書も斜め読みもいいところです。
そんなわけで文章を読む苦痛は、僕自身身にしみてわかっているつもりですし、その上搾り出すように書いたわりには、拙い雑文しかご提供できず本当に恐縮です。

正直バカなネタだけはまだまだあるんですが、コラムであんまり自分をさらけ出すのも、人格を疑われる元ですんで、その辺りはいつかれっきとした“作品”の中に込めていけたらいいなぁと思っております。

しかしながら、『tough guys !』は、まだ終わったわけではありません。
いつの日にか無敵のカマキリは必ず復活すると信じております。
さらなるトラブルをひっさげて…。

できましたら、また近いうちに…。

『tough guys !』監督  岸本真太郎

少女時代とタフガイズ! その41 お元気で

2011/07/26 八王子の空飛ぶ有袋類 企画/森岡秀文


ファーストライブ・ツアーも無事終わり、少女時代のニュースも少なくなってきました。「SMエンタテインメント」の追加コンサート(東京ドーム)で、再来日する日まで、しばらくの間、おあずけです。
少女時代も、日本でビューから1年が経とうとしております。KARA、2NE1、Brown Eyed Girls、4Minute、After School、T-ara・・・・・・、この一年で、多くのK-POP GIRLSグループが、日本デビューを果たしました。(男性グループも含めるともっといるのでしょうが、私はフォローしておりません。)
どのグループも魅力的なのですが、競争の厳しい世界です。全部がヒットチャートを賑わす存在にはなれません。
K-POP GIRLSグループは、デビュー5年以内で、解散、引退してしまうことが多いと聞いています。本当に厳しいですね。
でも、この瞬間、瞬間に命を燃やしているガールズ・グループ、精一杯、応援したいと思います。(男性グループはフォローしておりません。)

『tough guys!』も、ワクワク、ドキドキの瞬間、瞬間を表現するために、命を燃やした作品です。
全国の『tough guys!』ファンの皆さま、お気に入りいただけましたようでしたら、ご友人の皆さまにもお勧めいただければ幸いです。引き続きの応援、よろしくお願い申し上げます。


※写真は、昨夏の広島国際アニメーションフェスティバルで、広島出張に行った際、食したアナゴ刺しです。また食べたい!東京にはありません!! 写真は本文と全く関係ありません。

046■謎の泥酔

2011/07/22 生麦焼酎乙類 監督/岸本真太郎


言っておきますが、上の写真は浮浪者の宴会ではありません。

たしか、もう、去年の夏の事なんですが、石神井公園で、某CG誌の取材を受けたんです。
もちろん業務の一環としてですので、真昼間からお酒なんか不謹慎極まりないっ!!
…そう思いはしましたが、『tough guys !(タフな奴等)』、と言う作品を作った以上は、そのイメージと言うものもありますし…。

ま、一応形だけは呑んだくれのフリでもしてワイルド感を演出しようと言う事になりました。

僕を含め、『tough guys !』にかかわってくれたスタッフの皆さんは、とっても良識のある紳士達ですので、嫌々ながらもちゃんとそれっぽいラフな格好でお集まりいただき、取材は滞りなく終わりました。さすがに皆さん映像にかかわるプロの方々、だんだん声を大きくするとか、顔を赤くするとか、なんとなくヘベレケ感を漂わせるとか、迫真の演技でした。

…ですので、写真に写っているアルコール飲料っぽい飲み物群も中身は持ち寄っていただいた水とかウーロン茶とかです。
決してお酒ではありませんから。

その後、スタッフの有志だけで二次会へ突入。石神井公園の静かな喫茶店で、オレンジのシフォンケーキと高級紅茶(ダージリンのシルバーニードルズ)で談笑。日の暮れる頃には後日の再会を約束してお別れ…したはずなのですが、なぜか終電で目的駅まで帰れず、やむなくタクシーを使い。いや、その前か後かにどこぞでラーメンを食って…???不思議な事に家についた時には泥酔してました…。

少女時代とタフガイズ! その40  デジタルの罪

2011/07/19 八王子の空飛ぶ有袋類 企画/森岡秀文


悪口ではないのですが、最近の歌番組での少女時代は、いわゆる“口パク”ばっかりではないでしょうか?
「そんなことはありません! 完璧にあってるんです!!」ということなら、すみません。私の根性と耳がひねくれているだけです。お許し下さい。
“口パク”にがっかりするのは、おじさんの証拠だそうです。デジタルで完璧な再生ができるのに、生演奏と生歌に価値を見出すのは、アナログ世代ということなのかもしれません。 
でも、一発勝負で、そのときでしか味わえない一瞬の輝きがすばらしい! ちょっとミスしちゃっても、それはそれでいいじゃない、これっきりのめっけもの!! と思ってしまうのですが、どうでしょう? 

『tough guys!』では、一瞬一瞬のライブ感を積み重ねていくということに注力しました。さすがにミスはしていませんが、“めっけもの”感覚が伝われば幸いです。


※写真は、上井草の居酒屋さん。集合時間30分後の光景です。誰も来ていません。連絡を間違えたのかも?と、電話をかけまくってしまいました。一番に到着してくれたのが、岸本監督です。(写真は本文と全く関係はありません)

045■だめだめ人間

2011/07/15 生麦焼酎乙類 監督/岸本真太郎


基本的に僕は出不精の引き篭もり型人間です。

それでも時にはデジカメ片手に撮影旅行…って言うより散歩をしたりしますが、何かの目的がある場合は仕方がないですが、そうでない場合は、ほんの近所の風景って言うか、路地とか溝とかコケとか石とか雑草とか妙な落書きとか人の家の鉢植えとかをブラブラ撮って歩いています。そう言うのが楽しいのです。楽ですし。しかし、そう言う歩きなれた道とか見慣れた風景の中にも、毎回違う表情…と言うよりこちらの精神状態が毎回違うのでしょう、モチーフには事欠いてないような気がします。

考えてみれば、食べ物に関してもそんな感じですねぇ。
ラーメンとかチャーハンとか大好きですけど、電車に乗ってまで食べに行きたいとは思いませんし、並んでまで食べたいとも思いません。現に並んでまで食べたもので特筆に価するようなものには出会ってませんし…。それくらいなら近所のラーメン屋で食べなれたソコソコのモノを、酢とか醤油とかアレンジして楽しんだ方が大概の場合いいですね。
唯一の例外は、前回書いた僕的究極の美味○○軒の焼きそばで、ある程度の努力を払っても食べたいなぁ〜とかは思いますが、それすら、その為だけにわざわざ山口に帰ってまで、は論外だし、現住所から電車で1時間プラス歩き30分位の場所にほとんど同じ味のほとんど同名の店(【軒】ではなく【亭】だったので正式な姉妹店ではなさそうな…)を同郷の友人の細いツテ経由で発見し、最初は狂喜乱舞するも、都合3回位しかいかなかったし。しかも、なんやかや時間が過ぎてネットで確認してもすでに営業してなさそうな感じですし。客が入ってなかったからなぁ〜。あれだけ美味しかったのに。

しかし、自己分析してみるに、どうやら僕には、冒険心とかフロンティアスピリッツたら言われるような気質が、少し足りてないのではないだろうか?…などとも思います。

これは、もしかしたら表現者として、かなり大きなディスアドバンテージでは?
…気になったり、欲しくなったり、好きになったものは、どんな犠牲を払ってでも、確かめたり、手に入れたり、腹に入れたりする、その行動力こそが、次の発想を生む大きな原動力足りえるのだからっ!

…などと自分に対しても反省するふりぐらいはするのですが3秒ともちません。
昔から、そんな人にあてられる諺があります。

『井の中の蛙大海を知らず』

うーん。そうなのかもしれないけど、もし他人に言われたら腹立つなぁ〜。
…ちなみに、この言葉には続きがあって…

『されど天の深さを知る』

と括ると言う説があるそうです。(真偽のほどは定かではありません)
まさに、僕のようなニート気質のダメ人間にピッタリの慰めのフレーズですね。
でも、まぁ、どーせそうなら少しでも身近な事を深く深く考えるようにしたいなぁ〜。

…などと、言葉をアヤフヤにして努力を怠る所がダメ人間なんですが。