#Sere 23「ちぎれたかこ」
天王星まであと20日に迫った頃、リヴァイアスは、十字の形状をしたヴァイア艦・新緑のヴァイスハイトと戦闘を繰り広げていた。ヴァイタル・ガーダーを操るイクミたちは、連携プレーで軽々と敵を倒してしまう。そしてイクミは、自分たちの絶大な力を艦内に見せつけるのだった。そんな状況の中、昴治はあおいの側に居た。歪んでしまったこの場所で、あおいを守ること。それは昴治にとって最優先事項とも言える行動だった。一方、ブリッジではヘイガーが、能力別にAからEで居住区を分け、争いの火種を抹消しようという提案を出していた。賛同するイクミたち。異常な対策に反対するユイリィは自らブリッジを立ち去る。そしてヘイガーは、独断で昴治とあおいをEランクに降格させ、また自分にたてついたユイリィとランにも同様に降格させ、区画の隔壁を閉鎖してしまう。
電力、食料の供給を停められ、八方塞がりとなってしまった移住者たち。昴治は抜け道を探し、イクミたちの元へ行く。ネーヤの導きにより辿り着いた先には、イクミと祐希、そしてヘイガーの姿があった。昴治はイクミに、非人道的なシステムへの抗議する。イクミはそれを拒否し、そして昴治に打開策を尋ねる。また、あおいが襲われたことに激情した祐希は昴治に殴り掛かる。それぞれに交錯する感情の中、ブルーから託されたニードルガンが、イクミの手に渡る。そして、イクミはその引き金を引いてしまう。そんな状況を聞いていたファイナは、昴治の気持ちが自分にないことを知り、涙を流す。そして、撃たれた傷口に手を伸ばし、昴治を過去にしようとするファイナ。その瞬間、ネーヤが現れ「過去は消せない…」と呟く。
脚本:黒田洋介 作画監督:杉光 登 画コンテ:池田 成 演出:北川正人
PREVNEXT

ページトップへ