#Sere 13「ふれあうことしか」
火星圏を離れ1ヵ月。艦内では、労働能力に比例して物資や食料が分け与えられる、ポイント制が導入されていた。モリエラ・スロスコラフらの率いるブルー親衛隊の厳しい管理下で、訓練生たちはその日を生きるため、辛い労働を余儀なくされていた。ポイント制を指示するヘイガー。チーム・ブルーの部屋に出入りするブライアン・ブラブ・ジュニア。暗い状況下にもかかわらず、何故か活き活きとしているファイナ。ブルーを頂点とするリヴァイアスは、確実に何かが変わり始めていた。そんな中、ブリッジに勤務する昴治やリフト艦で働くイクミたちには、ポイントフリーという特権が与えられた。
こずえやレイコは迷うことなく、その恩恵にあやかっていたが、あおいだけは「ズルはしたくない」と言い放ち、秘めてきた泣き言を昴治にぶつける。反論する昴治。そんな口論の末、過ってバランスを崩したあおいは、昴治の上に倒れ込んでしまう。重なりあう唇。事故でキスをしてしまった昴治とあおい。今後、徐々に変わっていく2人の始まりの瞬間だった。その一方では、イクミとこずえも初めてのキスを交わしていた。
だが、何かが違うとこずえは言う。こずえは敏感に隠されたイクミの心を感じ取っていたのだ。そしてリヴァイアスは、ブルーの独断により、太陽系惑星同盟に加盟をしていない土星の衛星・ハイペリオンに向かうことになる。その目的地をブルーの故郷と知ったユイリィは、彼の企みに気付くが…。そんな混線する状況の中、新手の敵艦がリヴァイアスに迫りつつあった。
脚本:黒田洋介 作画監督:寺岡 巌 画コンテ:池田 成 演出:北村真咲
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