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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ガンプラトークイベントレポートが到着‼

2021年07月26日更新情報
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の公開を記念し、毎週行われているスタッフトーク。7月21日(水)は今作のガンプラについて語るトークイベントが実施されました。

本イベントにはメカニカルスーパーバイザーの玄馬宣彦、設定制作を担当したサンライズの秋山李助が登壇。またリモート出演でガンプラの企画開発を担当するBANDAI SPIRITSの齊田直希も加わり、ガンダムには欠かせない存在のプラモデル「ガンプラ」について、語りました! 

以下レポート↓↓
大ヒット公開中の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。本作のガンプラに携わるスタッフトークイベントが実施された。7月21日(水)は本作のメカニカルスーパーバイザーの玄馬宣彦、設定制作を担当したサンライズの秋山李助が登壇。またリモート出演でガンプラの企画開発を担当するBANDAI SPIRITSの齊田直希が登壇。サンライズ第1スタジオのプロデューサーである仲寿和が司会を務め、今回のガンプラ、特にメッサーについてたっぷり語った。

まず、秋山からアニメとガンプラの関係について説明。今作は「シナリオ&デザイン重視」ですが、打ち合わせ段階からBANDAI SPIRITSさんも参加していました。」そこで玄馬が「BANDAI SPIRITSさんは、作品の中でどういう風にメカが活躍するか、デザイナーさんがどこを大事にしているかを理解してから、プラモデル化するというのが目的ですよね」という問いに齊田は「映画と鮮度のある情報を持って帰り、より良いものを作ろうという意図ですね。また、今後のラインナップを決めるのにも参考にさせていただいています。」と述べた。

続いて、具体的なモビルスーツの話に。メッサーのスカートについて玄馬は「小説か何かのテキストに、スカートは動きますという文言があったんです。スカートの動く意義、意味合いを村瀬修功監督やカトキハジメさんと詰めながら制作しました。メッサーはゲリラ戦主体のメカなので、ジャンプして降下する際に、ベクタード・テール・スタビライザーを駆使しています。このギミックによりエネルギーロスを減らしながら、効率よく降下と着地をして、またジャンプを繰り返す。ただ、元デザイン上で脚の横にスカートが回り込んで邪魔している為、太ももが動く時の邪魔になるのでは? と監督がかなり気にされていました。なので、サザビーのプラモデルをベースに僕が実際にスカートを立体物で作って見て「これだけ動いても太ももに干渉しませんよ」と再現したんです。それで監督に納得していただきました。それなのに、プラモデルの方はここまで動かないんですよ(笑)! 齊田さん、反省文出してください。(笑)」とメッサーのスカートを実際に再現して作ったことを明かした。そして齊田は「すみません(笑)、でも実際、クリエイターさんが立体物を作って再現したのを見たのは初めてではないかと思います。第1スタジオの皆さんはプラモデル現場より、プラモデル現場だなと思いました。すごく「物」が現場にあるのが印象的でしたね」と、制作現場の印象を語った。

そして、ガンプラ制作の際にカトキの進め方に関して齊田は「光造形を出力して、カトキさんはご自身でパテを盛って、ニュアンスを伝えてくれるのです。だいたい今はイラストや文字でチェックバックをいただくことが多いんですが、カトキさんとはパテのやりとりを2、3回するんです。」と、こだわり抜いたガンプラ制作の裏側を語った。また、カトキの話の流れで玄馬が「メッサーの頭は頭頂部に膨らみがあり、その前にもふくらみがあるんです。一個前の膨らみのところに意識を向けなきゃいけないとカトキさんはこだわっていました。その話はメカニカルデザインの中谷誠一さんにも共有しましたね。意識の持ち方を勉強させていただきました。」と言い、齊田も「そうですね、やりとりの中で一番頭頂部、胸回り、脛周りの曲面部分があるところに時間をかけましたね。かなり時間はかかったのですが、カトキさんからここまでやったら問題ないです。というお言葉いただくことができました。」と、一つのガンプラを作成するのに、とても時間がかかっていることもわかった。

まだまだ話し足りないガンプラトークだが、ここで時間がきてしまい、この後の上映を楽しみにするお客様へご挨拶をしてイベントは終了した。