２３世紀、地球文明は巨大フリーポートの落下による「大災厄」によって崩壊していた。人類最後の生存圏となった月共和国ＥＤＥＮで、人々は運営局の緻密な管理のもと約束された平和に疑問を抱くこともなく穏やかに暮らしていた。
　だがやがて、たった一人の少年の行動が、ＥＤＥＮの自由と平穏を揺るがすことになる。

　主人公のタケルも多くの少年と同じように仲間と一緒にビークルと呼ばれる月独特のマシンを使ったレースに参加しようとしたていた。タケルが他の子供と違ったのは、自分たちの手でそのビークルを組み上げたことだった。
　そんな自由の中に身を置いていると感じていたタケルだったが、ある時、ＥＤＥＮが秘密にしていた真実に触れてしまう。