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SPECIAL:NEW ENTRY

2019.12.13
『星界の戦旗Ⅲ』ドラマCDボックス(2006年)収録
ジント×ラフィール×ソバーシュ鼎談を再掲載!

鼎談 ジント&ラフィール&ソバーシュ

    ドラマCDボックスも最後になりましたので、アニメ『星界の紋章』から

    全作品に出演されてる三人に、語っていただきました。

 

とにかくセリフが難しい

斎賀

 私は、『紋章』のアニメからの参加で、最初は乗組員だった。

 いろんな船の乗組員。

 ふたりとは星界で初対面だったっけ?

川澄

 うーん…。

斎賀

 たぶんそうだよね。

川澄

 だと思う。

斎賀

 すごいね、初対面の作品で、こんなに長い付き合いになって。

今井

 それ以降、いろんなところで会うようになったね。

斎賀

 そうだね。

今井

 それまでは全然、会わなかったのにね。

川澄

 私は、ほとんどデビューみたいな時期だったから。

今井

 そうだったね。

川澄

 仕事を始めて、まだ一年経ってなかった。

斎賀

 すごいフレッシュだったんだよね。でも、全然そんな風な感じがしなかった。

 もちろん、ドラマCDをやってからだったせいもあるんだろうけど。

川澄

 いやいや(笑)。

 もう、こんなにも口が回らないものかと思って、苦しみました。

今井

 回らないよぉ。星界は特にね。

斎賀

 うん。

 難しいセリフが多かったから。

 私の場合も、ソバーシュさんが、戦況とかバァーって説明するのに、鍛えられた!! 

 って思った。

川澄

 私はラフィールみたいな役をやったこともなかったし、たぶん三行以上の

 セリフって言ったこともなかったから、もう大変でした。

一同

 (笑)

川澄

 それがいきなり、一ページ半とかの量の長いセリフ。

今井

 そっかぁ。

川澄

 一番憶えてるのが『紋章』で、ジントに皇女殿下と呼ばれて怒って「私は皇

 女ではない。王女だ。皇帝は祖母であって、父は王に過ぎないからな。あえ

 て皇帝陛下との関係を重視するなら、皇孫女であろうが公式には使わない」

 とか一気に言うの。台本一ページ半分。

一同

 (笑)

斎賀

 長く怒ってるなぁ。

川澄

 それが大変で。

 私は全然慣れてないから、由香さんに本番前からつきあってもらって、練習

 させてもらって。

斎賀

 そうだったね。

 毎回、アフレコが始まる前から、来ていたもんね。

川澄

 今みたいに、前もってリハーサルビデオがなかったから。

斎賀

 すごいなぁって、私は思ったよ。

川澄

 私はね、あれくらいしないと、やれなかったんですよ。難しくて。

 三行以上のセリフを言ったことがなかったんだから(笑)。

 

ラブラブ度アップしてますよね

斎賀

 アニメで初めてジントの声を聴いたとき、あぁ、繊細な感じって思った。

今井

 私、ああいう役って、ジントが初めてだったんだよ。

斎賀

 そうなんだ。

今井

 うん。それまでは、女性だったらサバサバした感じ、男性だと、はっちゃけ

 た感じの役。このタイプはほんとに初めてで。

 でもジントとはひとつだけ共通点があって、母親がいないってところがね。

斎賀

 シンクロするところがあった?

今井

 うん。

 自分に共通点があるセリフって、自然と言えたりするじゃない?

斎賀

 リアルにね。

今井

 うん。それが、運がいいのか悪いのか(笑)。

 ジントをやってると、色々と思い出しちゃう。だから、なおさら報われて欲

 しいなぁと思っちゃう。

斎賀

 でも、最近だいぶ報われてるよね。ラフィールと…

今井

 (笑)

斎賀

 ラブラブ度があがってる。

川澄

 (笑)

斎賀

 すごいラブラブだよね。最近特に。

 台本見たとき、うわぁ、どうしたのこの二人?って(笑)。

川澄

 でも、『紋章』のときの少年少女の青い感じも好きだったなぁ。

斎賀

 ああ、うんうん。なんだかまだ、お互い全然幼くて…

川澄

 一番ショックだったのが『戦旗Ⅲ』のアニメで、ジントがラフィールの腰を

 抱いていたこと。

 こうやって(実演)。

 うわぁ、やらしぃって思った。

一同

 (爆笑)

今井

 っていうか、いつも迫ってくるのはラフィールなんだけど(笑)。喧嘩腰で、

 迫ってくるんだけど。

川澄

 たぶん長岡監督の演出だと思うんだけど、ラフィールって怒ったとき、相手

 に顔を近付けるのね。  

 ジントに対してだけか(笑)。

斎賀

 で、ジントがタジタジって感じで(笑)。心持ち引く。

川澄

 赤い顔をして、ちょっと顔の距離が近いよって(笑)。

 

なかなかスケジュールが合わなくなりました

斎賀

 ソバーシュさんも『Ⅲ』では艦長になったり、それにラフィールが嫉妬して

 たりして、ちょっとかわいいなと思った。「この席はゆずりませんよ」「わか

 ってる」みたいな。

 かわいいなぁラフィールって(笑)。

川澄

 あれは、操縦したくてしょうがないんですよね。

斎賀

 やりたいんだよね。

今井

 『戦旗Ⅲ』はとうとう一緒にできなかったね。

斎賀

 そうだねぇ。

今井

 そんなことを話せとは、言われてないんだけど(笑)。

斎賀

 うん(笑)。

今井

 一度も全員集合できなかった。

川澄

 スケジュール合わせられなくなっちゃって。

 レギュラーなら、まだなんとかなる可能性もあったかもしれないけど。

 でもレギュラーも、抜き録りがいない現場って少なくない?

斎賀

 そうだね。みんな揃ってることって、まずないね。

今井

 ほんとだ。

斎賀

 今回の『Ⅲ』『Ⅳ』に関しては、結構ジントと会話してたから、一緒に録りた

 かったな。

川澄

 結構、長く会話してたもんね。

斎賀

 そうそう。

今井

 みんなで一緒に録れなくて、今回は残念だったね。

 なんだかんだ言って、いままではみんな一緒だったからねぇ。

斎賀

 みんなが終わったあとに、ポツンと一人で収録して。

 一応、掛け合いのところは声を流してもらって、聴いて演るんだけども、や

 っぱ、みんな無難にくるから。

川澄

 抜き録りだと、わかんないからね。相手がどうくるかとか。

斎賀

 一緒に演ってると、一緒に盛り上がっていけたりするんだけど。

 みんなごめんなさいって感じで。

 

ソバーシュさんはとても大人

川澄

 ソバーシュのキャラクターどう思いますか?

斎賀

 お、話が戻った(笑)。

川澄

 私たち、ソバーシュさんは、みつきさんだって、聞いてたよね。

今井

 うん。

川澄

 女性にして、みつきさんになるって。

斎賀

 そうなの?

川澄

 うん。原作は男性キャラだけど、みつきさんをモデルに外見をデザインする 

 って。

斎賀

 後々、それを聞いて、すごいびっくりした。

 よけいに思い入れも強くなったかな。

川澄

 言われて見れば、ほんとそっくりだもんね。

斎賀

 そうかな?(笑)。

 でも人間的にも、ほんとに彼女は大人なので。

川澄

 ソバーシュさんは、バースロイルのメンバーでは一番年上でしたっけ?

斎賀

 一番、歳いってるね。子供もいて(笑)。

川澄

 そう考えると、ラフィールなんて(笑)。

斎賀

 かわいいって思ってるよ(笑)。

 あたたかぁ〜い目で見守っちゃって。

 それはサムソンさんも一緒って感じかな。

 バースロイルに乗ってたときは、お父さんとお母さんみたいな感じだったん

 だね、きっと。

川澄

 長岡監督は、ふたりが酒を酌み交わすシーンを作りたくって、ソバーシュさ

 んを女性にしたって言ってた。

今井

 あぁあ、なるほどぉ。

斎賀

 あのシーンは、ほんとに明夫さんにひっぱってもらったから。

 ありがたかったなぁ。

川澄

 いつでもクールなソバーシュさんと、人をくったような飄々としたサムソン

 さんがすごく良い感じだった。

 『戦旗』のときの艦の中は、ほんとにいい雰囲気だったね。

斎賀

 そうだね。あれは面白かったね。一番印象に残ってるよ。

川澄

 でも、一番いいとこもってくんだよね、ソバーシさん。

斎賀

 ん?

川澄

 だいたい、最終回のさ、決めのセリフをもってかない?

斎賀

 ああ、『おかえりなさい』とか?

川澄

 そう。

 『戦旗Ⅱ』のときも、「お別れだバースロイル」とかかっこよく敬礼して。

 いいとこ持ってくんですよね。「あなたは立派な突撃艦艦長です」とか。

斎賀

 言った言った言った(笑)。

川澄

 ねぇ。いいとこでしょ?

斎賀

 大人の余裕なのかなぁ(笑)。

川澄

 孫じゃないよね、もう曾孫くらいに思ってるんじゃないかなぁ(笑)。

斎賀

 そんなイメージなのかも(笑)。

 成長してるのを見て、うれしいんだよ。

川澄

 ジントには地上世界出身の先輩としてサムソンさんがついているし。

 すごく良い感じでしたよね。

斎賀

 うん。バランスがね。

 その中に爆弾娘のエクリュアがいるっていうのがまた、いいのかな。

 あのコはかわいいよね。

川澄

 かわいいよね。

斎賀

 見てて苦笑してるけど、楽しいんだと思う。ソバーシュさんは(笑)。

 カリークの暴走のときもね

川澄

 心の狭い上官だったら、怒ってるよね。

斎賀

 怒ってると思う。

川澄

 もう少し、地上人のことを考えろとかってね。

「みんな、ごめん」ですませてるし(笑)。

斎賀

 そうそうそう(笑)。

今井

 ソバーシュさんは、女性としてカッコイイね。

斎賀

 うん。原作が男性だってこともあって、合わせ持った形で。

川澄

 ねぇ。

斎賀

 最初、女性だと思って演じなくていいんでって言われたのね。

 好きにやってくださいって言われて、作っていったキャラクターなので、や

 ってて苦にならなかったかな。不思議な感じにできあがった。

川澄

 もう、みつきさん、まんまって感じ。

斎賀

 そう? でも、だいぶ頑張ったんだよ。

今井

 (笑)

斎賀

 カウントダウンも頑張ったし。

川澄

 印象に残ってるのが、アーヴの地獄について語ったところ。

斎賀

 語ったねぇ。

川澄

 あれも長かったね。

斎賀

 長かった(笑)。

 もう、途中でどこまで喋ったんだか、わかんなくなった。

川澄

 ごめん、説明してもらっちゃった。って、私、笑ってるだけ。

一同

 (笑)

斎賀

 とうとう来たか!って思ったね、あのセリフは。

 おっと、カウントダウンだけじゃない!みたいな(笑)。

 

 

それで続編ですが

今井

 たとえ何歳になっても、二十歳のジントをやれるように頑張っていくから、

 是非作り続けていただきたいと。すぐとはいわないので、じっくりと。

川澄

 ラフィールは成長しきったので、外見は老けなくなるだろうけど。

斎賀

 老けるのはジントだけか(笑)。私も、あのまんまだね。

 でもせっかくここまで来たので、中途半端にやめちゃわないで、この先をま

 っとうさせて欲しい。

今井

 そうだね。

斎賀

 なかなか、こんな作品ないよね。

 みんな、年齢も、いい感じになりますけど。

川澄

 やれるなら、全力でやりますよ、もちろん。

斎賀

 心にずっと残るようなものを作って欲しいなって思う。

今井

 この先もずっと続けていけたらいいなぁ。