第35話 誠の初恋物語 |
9月3日放送 |
脚本:吉野弘幸/絵コンテ:菱田正和/演出:菱田正和/作画監督:竹内浩志 |
父から警察庁でもマシンロボを導入する動きがあり、その幹部候補にエントリーしていること知らされる誠。彼にとって警察官は憧れの職業だ。その誘いを嬉しく思いつつも、仲間のことを気にかける誠は、MRRに残るべきかどうかで悩み、注意力が散漫になって、訓練中に手を痛めてしまう。
臨海総合病院で手当を受けることになった誠は、そこで彼と歳の近い女医・亜希に出会う。亜希は、そそっかしい一面はあるものの、特殊才能育成法により既に医師免許を持ち、ひとたび急患が入ると迅速かつ適切な処置を施す優秀な医者だった。そんな亜希に惹かれた誠は、患者の少年の誕生日プレゼントを買う彼女の買い物につき合う約束をする。
病院から戻ってからというもの、日がなボンヤリの誠を心配する仲間たち。そんな折、亜希から待ち合わせの連絡が入る。そこで仲間たちは彼がデートの約束で緊張していたことを知る。普段真面目な誠もやるものだと、冷やかしつつも応援する仲間たちだったが、アリスだけはひとり、誠のデートに猛反対していた。
デート当日、隊員一同や教官、大井川夫妻に見守られ、しかも長官にまで励まされながらモノレールで待ち合わせ場所へ向かう誠。窓から見える訓練所では、マシンロボたちが応援メッセージが書かれた垂れ幕を掲げていた。ショッピングモールで待ち合わせ、プレゼントを買う2人。患者の少年と亜希の誕生日が同じことを知った誠は彼女と別れた後、密かに誕生日プレゼントのネックレスを用意するのだった。その頃、亜希は発作のため倒れしまう。幼い頃からの持病で長く生きられないと診断されていた彼女は、明るい外見とは裏腹に病魔と必死に闘っていたのだ。
そんな中、MRRに臨海地区の発電所で火災発生の知らせが入る。その影響で湾岸一帯は停電になっているというのだ。緊急出場するレッドウイングス。臨海総合病院からも火災が発生したという報告を受けて、誠はポリスとともに現場へ急行。全員の避難が終わる中、誠は亜希ひとりだけ病院内に取り残されていることを知る。冷静さを失い、防護服も着用せず火事現場へ向かおうとする誠を必死に止めるアリス。アリスの言葉に冷静さを取り戻した誠はK−BOYで亜希と連絡をとり、場所を特定して救出に向かう。ポリスロボが脱出口を作り、なんとか安全な場所まで避難した誠と亜希。しかし、亜希の身体は既に弱りきっていた。そして「2人でもっとたくさんの人を助けたい」亜希は誠にそう言い残し、息を引き取るのだった。
数日後、MRR隊員たちは出場指令が入っている誠に代わり、あのネックレスを持って、亜希の墓前を訪れていた。誠は亜希との約束を守るため、警察からの誘いを断り、MRRとして人々の安全のために働こうと誓う。 |
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