虚無感にとらわれている高校３年生の神崎ひとみは、親友さえも傷つける自分に絶望していた。その感情が引き金となって、ある日突然、異世界ガイアへと転移してしまう。
　ひとみがガイアで最初に出会ったのは、バァンという名の少年だった。バァンは滅ぼされた白竜族の若き王であり、ひとみを召還した軍師フォルケンが率いる、世界を恐怖で支配しようと企む黒竜族に抵抗する、心を閉ざした少年だった。
　ガイアに伝わる伝説の竜の鎧「エスカフローネ」の中から現れたひとみは、エスカフローネを小さな赤い石に変えてしまったことで「翼の神」と呼ばれ、成り行きでバァンと行動を共にすることになる。それは戦乱の中に身を置くことだった。