星界シリーズの世界観

WORLD

人類が銀河全域にその翼を広げた遠い未来、世界は5つの星間国家によって成り立っていた。遺伝子操作によって人類から生み出された青い髪の美しい種族「アーヴ」によって築かれた「アーヴによる人類帝国」は強大な武力を背景に銀河の半分を支配、それに対し民主主義を標榜する「人類統合体」「ハニア連邦」「拡大アルコント共和国」「人民主権星系連合」は「アーヴ」を共通の敵とみす同盟「ノヴァシチリア条約」を締結、「四カ国連合」を形成した。「人類統合体」を中心に劣勢を挽回すべく画策していた。

アーヴは強大な軍事力を背景にハイド星系マーティンに侵攻、マーティン政府主席・ロック・リンは自ら帝国貴族となって領主の座につくことを条件に全面降伏した。それは惑星の未来をマーティン人の手に残すための決断であったが、それと知らぬマーティン人は彼を憎悪する。

それから7年後、自らの意思とは無関係にアーヴ貴族となったロック・リンの息子ジントは、帝国の王女ラフィールと運命的な出会いをする。帝国貴族として生きていく事を決意したジントは、 ラフィールと共に幾多の苦難を乗り越えてゆく。銀河の覇権をめぐる「人類統合体」との戦いはますます激化する中、ジントとラフィールはそれぞれの運命に翻弄されながらもお互いの絆を深めていくのであった。