各話紹介
STORY
第1話「再会」
主計修技館を卒業したジントは、3年前の約束どおり、書記として突撃艦バースロイルに赴任。艦長であるラフィールとの再会を果たした。
帝国暦955年。<アーヴによる人類帝国>は、人類統合体への大規模な反攻作戦を開始。慣熟航行を終えたバースロイルもその戦列に加わるべく、星界軍の拠点・ヴォベイルネー鎮守府を目指していた……。
帝国暦955年。<アーヴによる人類帝国>は、人類統合体への大規模な反攻作戦を開始。慣熟航行を終えたバースロイルもその戦列に加わるべく、星界軍の拠点・ヴォベイルネー鎮守府を目指していた……。
第2話「幻炎作戦」
突撃分艦隊<ラトゥーシュ>第一〇五八突撃戦隊の第一突撃隊に所属が決まり、突撃艦バースロイルはアプティック星系哨戒の任に就くこととなった。しかし、その突撃隊司令アトスリュア百翔長は、3年前にラフィールが殺したフェブダーシュ男爵の妹だった……。
第3話「突撃艦“バースロイル”」
アプティック星系のアトスリュア百翔長の元に配属された突撃艦バースロイルだが、ジントは彼女がフェブダーシュ男爵の妹であることを考えると気が気でない。だが、そんな彼の心配もラフィールにとっては考えてもしょうがないこと、なのだった。ダクルーで休息していたジントの元に、アトスリュアが現れる。兄のことは恨んでいないが、爵位を自分が継がなくてはいけなくなったのが困った、と伝えるアトスリュアに、警戒心が晴れないジントだったが……。
第4話「初陣」
ウィンブル門方面から飛来した所属不明の時空泡群は、<人類統合体>の威力偵察であった。迎撃すべく出撃する突撃分艦隊<ラトゥーシュ>。敵の機雷攻撃をかわし追撃する中、ジントはラフィールに「怖い」と告げる。ラフィールも同じだと聞き、ほっとするジント。敵巡察艦に次々と沈められていく星界軍の突撃艦。熾烈な応酬の中、遂にバースロイルに電磁投射砲が迫る!!
第5話「華やかな狂気」
敵の戦力が当初の予想を上回ると判断した司令長官ドゥサーニュは、敵艦隊撃滅を優先する幻炎一八号作戦への変更を決定する。これを受け、アプティック防衛艦隊の指揮官として派遣されたビボース兄弟は『華やかな狂気』の異名を持つビボース一族の公子だった。
修理と補給のための休息の合間に、ジントはエクリュアとふたりきりになる。猫は嫌いだというエクリュアに、ディアーホの面倒を見てくれるのは何故?と問うジント。「あなたの猫だから」と言われ焦るジントに、エクリュアは「…だったら嬉しい?」とたたみかけ、ジントを苦笑させるのだった。
修理と補給のための休息の合間に、ジントはエクリュアとふたりきりになる。猫は嫌いだというエクリュアに、ディアーホの面倒を見てくれるのは何故?と問うジント。「あなたの猫だから」と言われ焦るジントに、エクリュアは「…だったら嬉しい?」とたたみかけ、ジントを苦笑させるのだった。
第6話「弔いの晩餐」
アトスリュア百翔長からの招待。それは、亡き兄・前フェブダーシュ男爵クロワールを偲んで催された、弔いの晩餐であった。ジントの予想に反し、ラフィールは参加するという。自分が死んだ時に誰かが自分のことを覚えてくれているように、生きてるうちにはそういう席に出る、というアーヴ流の考えが、ジントにはあまり理解できない。
会食の席で、恨んでいるんじゃないか?と改めて問うラフィールに、アトスリュアは答える。「恨み言をこぼすために客を招いたとあっては、どうして我が子孫が先祖を誇ることが出来ましょう」ラフィールはつまらぬ事を聞いたと恥じるのだった。
会食の席で、恨んでいるんじゃないか?と改めて問うラフィールに、アトスリュアは答える。「恨み言をこぼすために客を招いたとあっては、どうして我が子孫が先祖を誇ることが出来ましょう」ラフィールはつまらぬ事を聞いたと恥じるのだった。
第7話「くらやみの逃亡」
ウィンブル門方面への索敵に投入された第一〇五八突撃戦隊は、敵先遣部隊と遭遇、撃破する。その帰路、ラフィールたちの乗る突撃艦バースロイルとセーグロイルが、敵の奇襲を受けて平面宇宙に孤立してしまう。敵の機雷により大破したセーグロイルから従士らを引き上げ、バースロイル1艦で航行を続けるが、後方から迫る時空泡に乗組員達の精神は限界に近づいていた。その時、前方に新たな時空泡群が現れる。敵か味方か、ラフィールが下した決断とは……。
第8話「決戦前夜」
敵・人類統合体のねらいは、アプティックに間違いない。予想される戦力は、約170個分艦隊相当。通常空間で迎え撃つアプティック防衛艦隊は、わずかに12個分艦隊。幻炎艦隊の主力部隊が到着するまでの最大72時間、このささやかな戦力でアプティック門を守りぬかなくてはならない。決戦前夜。各々の胸に、様々な思いが去来する。そしてついに、決戦の日が訪れた!
第9話「バースロイルの戦い」
アプティック防衛艦隊が配置についた。戦闘開始までのわずかな間、一時的に臨戦態勢が解除される。将来のことなどを話し合う、ジントとラフィール。アーヴには3つの生き方がある、そう説明するラフィール。「翔士としての生き方」「商人としての生き方」「親としての生き方」。
やがて、戦闘が開始される。次々と門〈ソード〉からわき出す敵機雷群。それを迎撃に向かうバースロイル。苦しい戦いが始まった……!!
やがて、戦闘が開始される。次々と門〈ソード〉からわき出す敵機雷群。それを迎撃に向かうバースロイル。苦しい戦いが始まった……!!
第10話「流れる星」
人類統合体の執拗な雷撃の前に、アプティック防衛艦隊は苦戦を強いられていた。1隻、また1隻とプラズマ化してゆく友軍艦。苦しい戦いの中、機雷群を迎撃するため、奮闘するバースロイルの僚艦キドロイルが目の前で爆散した。戦場の無情に苦悩するラフィール。門に向けて放たれる友軍の嫌い攻撃の航跡に、ラフィールはひとり呟く。「まるで魂のようだ」と……。
第11話「灼熱の戦場」
被害が甚大な突撃艦部隊を一時後退させ、護衛艦隊による機雷掃討作戦を展開する星界軍。高揚するラフィールは、後退命令に歯噛みするが、ジントになだめられる。
多大な犠牲を払って機雷群を制し、戦いは次の段階……突撃艦同士による格闘戦に移行した。門から突入してくる敵突撃艦部隊に対し、善戦するラフィールら星界軍の突撃艦部隊。なんとか互角に持ち込んだものの、敵は次の標的をラフィールの乗るバースロイルに定めていた……!
多大な犠牲を払って機雷群を制し、戦いは次の段階……突撃艦同士による格闘戦に移行した。門から突入してくる敵突撃艦部隊に対し、善戦するラフィールら星界軍の突撃艦部隊。なんとか互角に持ち込んだものの、敵は次の標的をラフィールの乗るバースロイルに定めていた……!
第12話「アプティック門沖会戦」
機雷も核融合弾も撃ちつくし、旗艦<スカーカウ>までもが参戦せざるをえないほどに疲弊しきったアプティック防衛艦隊。本隊の到着はまだなのか。一方、突撃艦<バースロイル>は、敵艦の反陽子砲を受けて戦線離脱を余儀なくされていた。唇を噛み、総員退去を命じるラフィール。しかし、ジントがまだ艦内に残っているという。その時、与圧兜を手に、ラフィールは爆散寸前の艦内へと踵を返した!
第13話「絆のかたち」
間一髪のところで、救命莢で脱出したジントとラフィール。また居場所が無くなってしまったジントは、それでもラフィールに告げる。キミと一緒だから、居場所なんかどうでも良くなっていく、と。
戦局は決して星界軍にとって有利な状況ではなかったが、スポール提督の無茶な蹂躙戦の影響で戦線は混乱していた。やがて本体の左翼と右翼の艦隊が戦場に到着し、状況は一変する。やがて敵残存艦隊は撤退をはじめ、アプティック門沖会戦はココに集結した。
「そなたが死んだら、わたしが悲しむ。それでは不足か?」
ジントはラフィールの言葉に、答えることが出来ない。そしてその答えを見つけるまで、もうちょっと付き合って欲しいと願うのだった。
戦局は決して星界軍にとって有利な状況ではなかったが、スポール提督の無茶な蹂躙戦の影響で戦線は混乱していた。やがて本体の左翼と右翼の艦隊が戦場に到着し、状況は一変する。やがて敵残存艦隊は撤退をはじめ、アプティック門沖会戦はココに集結した。
「そなたが死んだら、わたしが悲しむ。それでは不足か?」
ジントはラフィールの言葉に、答えることが出来ない。そしてその答えを見つけるまで、もうちょっと付き合って欲しいと願うのだった。