星方天使エンジェルリンクス

そういえば、発売日。

記入者:制作担当H
2006年07月31日
皆さんこんばんわ。
おかげさまで去る7月28日、
『星方天使エンジェルリンクスDVD-BOX』は無事発売日を迎えました。
DVD-BOXは高額商品のカテゴリーになるので、
お店もあまり余裕を持って仕入れ難いことが殆どなので、
初回版をお求めの方はお急ぎ下さい。

ここだけの話、
当初は8Pくらいのつもりでいた初回特典のイラスト集が、
気がつけば16Pの豪華仕様になっており、
ムック関係も入手しにくい昨今、
当たり前ですが『エンジェルリンクス』関係のイラストが、
ここまで一同に会しているのはコレだけだと思いますので、
ご興味がある方はお急ぎ下さい。

…なんて宣伝ばっかですみませんが、
発売直後なんでお許し下さい。

All My Soul

記入者:制作担当H
2006年07月26日
先ほど上げたコラムは前半こそ7/15ですが後半は…、
すみません“さっき”書きました“さっき”上げました、
すみませんK内さん。

…さて、気をとりなおして、
気づけば週末に『エンジェルリンクス』DVD-BOXの発売を控えた梅雨も明けぬ今日この頃、
皆さん如何お過ごしですか?
私はといえば『アウトロースター』用に、
本郷監督&伊東先生取材を終えてライナーノーツ取材も、
ようやく5合目と言った感じであります。

なんて自分の近況はさて置き、
前回ちょっと触れた90年代後半のアニメ制作事情的なお話などを少々。

TVアニメの工程のひとつとして『ビデオ編集(以降、V編)』と言う作業があります。
これは平たく言うと放送枠に併せ、
CMタイム等を空けてTV局に納品するテープに纏める作業を指しますが、
それが90年代後半から機材の進歩に伴い、
ちょっと様子が変わって来ます。

今までは撮影の際に焼きこんでいたクレジットを、
V編で入れるようになり、
そして撮影で行っていたエフェクト等も、
ある程度であればV編で表現できる程に機材も、
オペレーターさんのテクニックも超絶的な進化を遂げて行ったのでありました。

もちろんこれは凄いことです、素晴らしいことです、
しかしそれ故に落とし穴も幾つかぽっかりと空いて居たのでした。

平たく言うと、
フィルムのテレシネからやり直すというリマスター作業は、
それらの職人芸も全て再現しなくちゃ行けない使命を
背負っている訳です。

背負った十字架はそれなりに重いのでした。


To be continued

腕ずくの発進

記入者:制作担当H
2006年07月15日
皆さん連休はいかがお過ごしでしょうか?
今日は、制作担当Hです。
マスター作業もひと段落して、
いよいよライナーノーツ作業も本格化、
週明けには本郷監督と伊東さんのインタビューを
控えていたりと何気に盛り沢山な感じです。

さてさて、
いいかげん6/25の書込みのフォローとかしておきましょう。

エンジェルリンクスのネガテレシネ中に何が起こったのかというと…。
以下、なんちゃってシナリオ形式でお送りします。

■冒頭数分。
  暴れる宇宙海賊、そこへ颯爽と現れるエンジェルリンクス号。
  (略)
美鳳『お・ま・た・せ♪』
   CMでも使われれるシーンめっちゃキュートです。
   あ、CMは当然新録ですよ。
  (略)
美鳳『リンクスキャノン発射!!』
   ここで画面が黒、闇、っていうか真っ黒!?

以上、再現終了。
映写すれば真っ黒に見えるわけですが、
ようは発射した次のカット、ネガフィルム上絵が無い訳です。
では、なぜ絵がないのでしょう!?
絵はあるんですけどフィルム上には無いのです。
そのココロとはデジタルカット、
90年代の後半から押し寄せたデジタル化の波が、
サンライズ作品にも押し寄せていた確固たる足跡なのでした。

と、ようやく7/12の引きに追いつきました、ふぅ。

90年代後半からフルデジタルに以降しきるまでの数年間、
ごくごく一部を除き大半のアニメーションが全て、
デジタルとフィルムが混在したカオスのような状態でした。

それを検証し再現すると言う作業は、
ある意味ちょっとした考古学とか古い美術工芸品の復元作業にも近いものなのかも知れません。
と、仰々しく纏めたところで、

To be continued

無法の星

記入者:制作担当H
2006年07月12日
…タイトルにあんまり意味はありません。
みなさんご無沙汰です、K内さん遅くなってすみません。
星方シリーズとかの制作担当のHです。気づけば半月くらいのご無沙汰でした。
別に遊んでいた訳じゃないのです。7月発売の『エンジェルリンクス』の詰めとか、『アウトロースター』の仕込みとか、その他色々やっていたのですよ、いや本当に。
なんて言い訳はさておき、『エンジェルリンクス』のライナーノーツにはお約束のコンテンツとして、スタッフ&キャストコメントがありますが、何気にこれが豪華仕様でそれぞれイラストがついていたりします。
山口監督はお約束の水辺の生き物だったり、TV放送時のビデオグラムを持っている方にはたまらない(?)、柚木涼香さんの美鳳の描き下ろしがあったりと見所満載です。そして、伊東先生の変化球(?)や、ボックスイラストとはうって変わった西田さんのイラストとか、…なんでネタバレはこれくらいに。
気づけば初回特典のイラスト集が16Pに膨れあがっていたりと自分で言うのもなんですが、非常にお得な仕様になっているので、初回版をゲットされることをお勧めします。
…なんて、すっかりセールスメインな書込みですみません。

とか言ってるうちに9月の足音も聞こえてきましたので、我等星方班(仮)は、いよいよ『アウトロースター』に備えるのでした。
ちなみに星方2タイトルのライナーノーツはアニメスタイルでおなじみ、スタジオ雄の小黒祐一郎氏にお願いしています。
『エンジェルリンクス』はライトに、『アウトロースター』ではディープに、
作品に切り込んで頂く予定ですので、乞うご期待!です。

そして、微妙に投げっぱなしな前回の引きですが、
『エンジェルリンクス』が放映されていた2000年は、
アニメ業界もある種の転換期を迎えていたのでした。
それは、デジタル化の波でもあり、
当然のようにサンライズさんにも押し寄せてきていたのでした。

すみません、続きます。

To be continued

天駆ける天使(?)

記入者:制作担当H
2006年06月25日
みなさん、初めまして。『星方武侠アウトロースターリマスターBOX』制作担当のHです。
そもそも発端は『アウトロースター』の原作者である伊東岳彦さんとサンライズさんによる新作、『ゼーガペイン』の放送開始に合わせた普通の再リリース企画でした。
しかも既にDVD-BOXで発売されている作品なので値段を下げてパッケージだけ変えておしまい!と言うお手軽なやり方も有りますが、この商品は一味もふた味も違います。それは商品名にも燦然と輝く“リマスター”の文字、そうリマスターなのです。
ちなみにリマスターと一口に言っても、エンコード&オーサリングをやり直すだけのスタンダードなものから、某ガ○ダムのようにフィルムから一コマ一コマ取り込んで(略)、と言う想像を絶する手間をかけたものまでアプローチはさまざまです。『アウトロースター』ではその中から、35ミリネガ原版からHDフォーマットへ取り込むネガテレシネを採用しています。
ネガテレシネの魅力はなんと言ってもその発色の良さにあります、しかし作品の大元になるネガ原版を直接触る作業になりますので、緊張感もひとしおです。
なんて始めたリマスター作業ですが、何気にイベントは盛りだくさんでした。
そう、それは『アウトロースター』の作業に先駆けて『星方天使エンジェルリンクス』の第一章の作業を行っている時に起こったのです…。

To be continued
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