#Sere 24「あいばこうじ」
ブリッジでは、シアー7での通常空間と、遊回する巨大イカの姿に呆然としていた。その中から発生する重力場の歪み。それはリヴァイアスと同型艦である、灰のゲシュペンストの敵影だった。迫りくる敵の圧倒的数値にイクミはおののく。そして、戦闘準備を命じると共に、こずえをリフト艦へと連れていく。また、祐希は血を流す兄の姿を思い出し、罵倒の言葉とは裏腹に、昴治の安否への不安に取りつかれていた。一方、あおいたちは、ルクスンらの協力を得て医務室へと急ぐ。看護課であるクリフは恐る恐る昴治の緊急手術を進める。ブルーのバンダナを巻き、サポートに当たるユイリィ。緊張の中、処置は終了したものの昴治の意識は戻らない。あおいは祈りながらその言葉を言う。「昴治が好きなの…」と。
私怨に燃えるコンラッドは、スフィクスのマーヤと共に猛進な攻撃を仕掛けてくる。最大の物理的接触に激震する艦内。ゲシュペンストはスペースイカを吸収しながら、形態を変化させていく。その非現実的な光景に、ヘイガ-までもが驚愕する。そして敵は遂に、ヴァイタル・ガーダー・ガイストを発進させた。リヴァイアスは通常空間へと急浮上し、イクミは艦内全員をリフト艦に収容しろと命じる。移動を開始する操船クルー。だが、隔壁は閉鎖され、数多くの教習生たちはリヴァイアスに取り残されてしまう。そして天王星が見えた瞬間、敵は猛烈なスペースイカミサイルを撃ち込んできた。ヴァイタル・ガーダー同士がぶつかりあう中、ユイリィたちはリヴァイアスを操船しようする。そして、そのモニターには、一命を取り留めた昴治が「リフト艦に行きたい」と懇願する姿があった。
脚本:黒田洋介 作画監督:斎藤 久 メカニック作画監督:鈴木竜也 画コンテ:やまざきかずお 演出:大橋誉志光
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