#Sere 19「えがおできみと」
こずえが暴行されたことにより、イクミは驚愕し、平静を失う。事件に関わった訓練生たちを殴り倒し、友達を見捨てたとレイコを責める。昴治はイクミを呼び止めるが「お前の正論じゃ、蓬仙は守れないな」と言い放ち、その場を立ち去る。一方、犠牲者を出してしまったことにより、責任が問われるユイリィ。謝罪の意志にも関わらず、耳を傾けない訓練生たちに、ユイリィの気持ちは爆発してしまう。ツヴァイの制服を脱ぎ、辛い気持ちをあらわにした彼女は、自ら艦長を下りる。傷付いたこずえは士官部屋に移った。閉ざされたドア越しにあおいは話し掛ける。だが、こずえは扉を開いてくれない。
そして、今まであおいに対し秘めていた感情を、激しい口調でぶつけてくる。突き付けられた言葉に動揺するあおいは、只々涙するしかなかった…。その頃「今、自分に出来ることを」と考えた昴治は、姿を隠すブルーに食料を持って行っていた。そんな昴治にブルーは無理矢理ニードルガンを渡す。複雑な気持ちの昴治はその直後、再び暴漢に襲われる。仕舞い込んだニードルガンを思い出しながら「俺は違う!」と心に強く思う昴治は、ぎりぎりのところを祐希に救われる。傷だらけの昴治が目を覚ましたのは、祐希と行動を共にする少女、カレン・ルシオラのテントだった。「優先順位を決め、覚悟を決める」と話す彼女の言葉は、昴治は胸に深く浸透する。そして「今」を考える昴治に、実体化したネーヤが問いかける。「何がしたいの?」「俺は今笑いたいんだ--」と。だが、部屋に戻った昴治は、その状況に愕然とする。そこには孤独にうち震える、あおいの姿があった。
脚本:黒田洋介 作画監督:寺岡 巌 画コンテ・演出:吉本 毅
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