#Sere 12「みらいのありか」
パーティの残骸だけが残された会場。不安に怯える訓練生たち。テロリスト扱いされたニュースに、艦内は大きく動揺する。 一方、地球では軌道保安庁に対抗する穏健派の下村由吉は、リヴァイアス捕獲に関する血染めの報告書を読んでいた。そこにはリーベ・デルタ圧潰の偽装事故から火星圏での戦いまでが記されており、下村は作戦のため多くの命が犠牲とされたことに憤りを隠せなかった。また、急進派勢力のセルゲイ・ベルコビッチらは、軌道保安庁所属の科学者たちに宇宙での戦闘を分析させ、ブラティカ(リヴァイアス)のシステム状況を確認していた。矩継真琴は「すべてはみらいのありかのために」と作戦続行の意志を言葉にする。 ブリッジでは重圧の空気の中、これからの行き先についての協議が交わされていた。
イクミは全員の命を守るため、火星を離れ、新たな受け入れ先を探すことを提案する。いままでの交戦を知るブリッジ一同は、その案に賛同する。が、それには火星圏からの総攻撃を迫っているという情報操作の必要があり、昴治は只ひとり、そのやり方に納得出来なかった。
やがて艦内には、ファイナによる偽りのシナリオと、火星圏離脱の放送が流された。昴治はその声を聞きながら「これで本当に正しいのか?」と思い悩む。そして、押さえきれない不安に昴治はファイナにすがりつく。彼女はそんな昴治を見つめ「過去を断ち切ることができる素晴らしいこと」と微笑みながら、聖母アルネの教えを説くのだった。
脚本:黒田洋介 作画監督:門 智昭 画コンテ:谷口悟朗 演出:西山明樹彦
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