黒のリヴァイアス
分類:ヴァイア艦(外洋型航宙可潜艦)
全長:996m
VG:アインヴァルト
武装:2門のバルジキャノン(本体と分離可能)
スフィクス:ネーヤ

数千年後に起こると予測される第2のゲドゥルト・フェノメーンの際、ヴァイアの力を用いた航宙艦によって、人類を太陽系外へ脱出させようという計画(ヴァイア・プロジェクト)の元、建造された最初のヴァイア艦。
月面にて発見された、巨大な人型ヴァイアが使用されているが、建設当時、スフィクスとなるヴァイアだけは発見されなかった。
そして西暦2213年、リヴァイアスは1度だけ起動し、暴走を始めた。その際、起動保安庁の議員らによって捕獲作業が行われるが、作戦の失敗により、多くの命が犠牲となった。そこにはコンラッドの娘、アンジェの姿もあった。
その後はヴァイア・プロジェクトの穏健派、下村によって、リヴァイアスはリーベ・デルタの奥へと隠された。その意図は「大勢の人が存在する施設に置くことにより、リヴァイアスのリンク率が少しでも上がれば」という考えによるものだった。
それから12年の歳月が流れ、昴治たちがリーベ・デルタに来ていたとき、あの悲劇は引き起こされた。軌道保安庁・急進派の手引きにより、リーベ・デルタはゲドゥルトの海へと沈下し、圧潰の危機にさらされる。居合わせた487名の訓練生は「死にたくない」と強く願った。その直後、リヴァイアスは眠りから覚めるように、突如起動を始め、急浮上を開始する。スフィクスであるネーヤが、強い叫びに同調した瞬間だった。そして、リヴァイアスは少年少女たちを乗せ、広大な宇宙を航行することになる。

リフト艦があるのは、最初に建造されたリヴァイアスのみ。ヴァイタル・ガーダーを操縦する際、リフト艦のメリットがあまり見つからないことから「設計ミス」との指摘も多い。だが、実際には大型脱出艦として使用されており、第25話でも訓練生たちを乗せて脱出に使用する等、有効に活用されている。
本体の両脇に重力制御を応用し、威力を倍増させたリニアレール式のバルジキャノン(主砲)を2門搭載している。これにより超距離射撃等も可能。分離させることも可能で、その際にはVGアインヴァルトの武器となる。

「ブラティカ」とはリヴァイアス本体のことであり、リフト艦が分離した状態のみを指す。コンラッドはそう呼ぶことが多かった。

少女型のスフィクス・ネーヤは、12年前の事故の際、犠牲となったコンラッドの娘・アンジェに、霧状のスフィクスが取りついたもの。ネーヤは例外的に感情の芽生えたスフィクスである。

ヴァイタル・ガーダー アインヴァルト(VGアインヴァルト)
分類:ヴァイタル・ガーダー
全長:200m
所属艦:黒のリヴァイアス
武装:バルジキャノン2門(リヴァイアスより分離)

黒のリヴァイアスに搭載されている全長200mの人型ヴァイタル・ガーダー。月面上に打ち上げられていた人型のヴァイアの塊に、外部装甲と、可動のための拘束ベルト、各センサーを取り付け作られたもの。
リフト艦より「パペット・ワイヤー」と呼ばれる伝達システムを用いての遠隔操縦となる。ちなみに、最初に建造されたリヴァイアスのVGアインヴァルトのみ、リフト艦という操縦艦が存在する。重力制御以外の特殊能力は確認されていないが、人型である故、汎用性が高く、あらゆる状況に対応出来る。

頭部には、センサー、ライト、イオンワイパー、航行灯が集合している。手部は、重力波を形成し、重力を操ることが可能で、指の中がスラスター。脚部は足の裏にあたる部位がスラスターで、6つの集合体となっており、これは機動性を重視しているためである。

バルジキャノンは、リヴァイアスの両脇にある全長約250m主砲ブロックを分離させたものを、アームソケットと結合させ、携帯兵器として使用する。遠距離射撃等に最適で、これにより攻撃範囲が格段と上がる。尚、2門使用する際は「ツインバルジ」と呼ぶ。また、VGアインヴァルトよりも全長が長い。
重力制御を応用して威力を倍増させ、リニアレールガンを応用した機構を採用している。遠距離攻撃に適した構造。
元々、寿命が来た砲身の交換作業を省くため、主砲ブロックそのものを使い捨てるという発想から分離式となった。VG連結時は、弾の初速が144%上がるが、砲身自体の寿命は短くなる。尚、砲身寿命は、通常使用時だと約30発程度。VG連結時では約12発が目処である。


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