1話〜4話 5話〜8話9話〜12話13話〜17話18話〜21話22話〜25話
26話〜30話31話〜34話35話〜38話39話〜43話44話〜47話48話〜53話

第48話 起動、カイザーG! 12月3日放送
脚本:吉野弘幸/絵コンテ:柳沢テツヤ/演出:佐土原武之/作画監督:佐々門信芳
 小惑星タルタロスの監視を続けていたソロン天文台が何者かによって襲撃された。救助にあたったレッドウイングスは天文台の中にまだ要救助者がいることを知らされるが、倒壊の危険があるため突入を躊躇していた。しかし、太陽は何の迷いもなく一人命令を待たずに突入。サバイバルナチュラルの能力を使って危険を察知し、なんとか要救助者を連れて脱出する。そして基地に戻って鈴に手当を受ける太陽。今回はかすり傷程度で済んだが、能力に頼ってばかりではいずれ大怪我をする可能性もある、とその無茶な行動を心配する鈴やエース、教官たちだった。
 一方、長官はひとり昔のアルバムを引き出す。そこに写っていたのはかつての同僚カイザー博士だった。マシンAIを共に研究していたカイザーだったが、チームが研究を続けるために軍事利用を承諾してしまったことで一変し、袂をわかつことになってしまった。
 そんな中、MRR本部に要島からの緊急出場要請が入る。噴火する予兆がなかった山が噴火したというのだ。早速現場へ向かうMRR隊員たち。その島にはデザスターの基地が隠されている積乱雲によく似た雲が接近しつつあった。
 そんななか、ジェイと誠がデザスター基地から持ち帰った情報を解析していた水道橋博士から長官へデータが転送される。そこでカイザー博士がデザスターの創設者と確信を持った長官は、地球規模での環境管理システムを創造するというカイザー博士の研究のテーマを思い出し、子供たちに注意を促す。そして長官は、カイザーの狙いが要島の火山を利用し、重力制御で太平洋プレートを操作して環太平洋火山帯すべてを噴火させようとする計画に気が付く。水道橋博士がVステルスロボから引き出したデザスター基地のデータを元に太陽とジェイは基地のメインコアに突入。コアを爆発させ、デザスターの基地が倒壊していく。すべてが終わりのように思えたその瞬間、すさまじい重力を放ち、燃えさかる炎の中から、カイザーGが誕生するのだった!!

第49話 迫りくる大災害! 12月10日放送
脚本:園田英樹・岡崎純子/絵コンテ:箕ノ口克己/演出:箕ノ口克己/作画監督:土橋昭人
 デザスター基地が崩壊し、ついにカイザーGがその姿を現した! ひるむことなく立ち向うジェットロボとVステルスロボは、カイザーGの重力波が引き起こした爆発に巻き込まれてしまった。2体の救助に向かうマシンコマンダーロボだが、溶岩流に阻まれ、一時撤退を余儀なくされる。
 MRR本部へ帰還した他の隊員たちは、太陽とジェイの反応が消えたことを知り絶望する。しかし、その間にも環太平洋火山帯の海底火山が次々に噴火。さらにカイザーGは地震や火山の噴火だけに留まらず、電波妨害や自然破壊まで行い、世界各地での被害を拡大させていく。MRR隊員たちは太陽とジェイの安否を気遣いつつ、レスキュー活動のため世界各地を飛び回るのだった。
 一方、コックピットの中で意識を取り戻した太陽とジェイは、溶岩から逃れるため脱出を試みる。停泊中の船から信号弾を発見し、救助を求めることに成功するが、そんな彼らの元にハザード大佐とBLポリスロボが現われた! マシンロボのいない太陽たちは強敵の登場により窮地に立たされる。そこへ間一髪、救助信号をキャッチしたマシンコマンダーロボが救助に駆けつけ、太陽とジェイを守るためBLポリスと死闘を繰り広げる。
 その頃、本部内の指令室では、カイザーGの正体がかつて長官と共にマシンAIの開発に携わったカイザー博士であることが判明。司令室のモニターに映し出されたカイザー博士は、マシンロボを敵と認識し、人類に裁きを与えると宣告する。その宣言に愕然とする隊員たち。そんな中、カイザーGの分析をしていた水道橋博士から情報が入る。なんとモニターに写っているカイザー博士は偽物で、博士はすでにカイザーGによって殺されていたというのだ。カイザーGはカイザー博士を元に作られたマシンAIだったのだ! 数十年前、カイザー博士は、完璧なマシンAI・カイザーGの開発に成功した。しかし、カイザーGは、その完璧さゆえ、地球に害をなすものは人間だと認識し、人類滅亡プログラムを作動させてしまった。そして緊急停止装置でその暴走を止めようとしたカイザー博士は、爆発に巻き込まれ命を落としたのだった。
 地上で被害が拡大する中、宇宙ではカイザーGの重力装置によって、小惑星タルタロスが地球に向けて接近しつつあった……!

第50話 全力出場、地球を救え! 12月17日放送
脚本:園田英樹・岡崎純子/絵コンテ:福本潔/演出:福本潔/作画監督:竹内進二
 カイザーGによる地球滅亡のカウントダウンが始まった! 地球に向け、小惑星タルタロスが刻一刻と接近しつつあるのだ。ブラッド長官は、修理中のジェットロボとVステルスロボを除く、全マシンロボと隊員たちに出場命令を下す。ドリルチームは地上から、ジャイロチームは上空からカイザーGを捕らえ、ゾーンを展開させるがいとも簡単に打ち消されてしまう。
 その頃、小惑星タルタロスと同様に地球へ引き寄せられていた隕石群が、火の玉となって地上に降り注いでいた。タルタロスも肉眼で確認できるほど間近に迫っている。カイザーGのパラボラがタルタロスを引き寄せているにちがいない……そう考えた隊員たちは、一斉攻撃を開始するがまったく歯が立たない。絶望の淵に立たされた隊員たちにカイザーGの分析を続けていた水道橋博士から連絡が入る。カイザーGは装甲こそ厚いが、内部から破壊すれば、重力制御装置を停止させることも可能だというのだ。その唯一の弱点を突くため、マシンコマンダーの指揮所にエースが搭乗、コックピットには、太陽、ジェイ、誠、進、大地、ショウが乗り込む。マシンコマンダーロボがカイザーGの口を固定している隙に、隊員たちは内部に侵入。お互い助け合いながら、内部に仕掛けられた防衛装置を突破していく。途中、罠により太陽とジェイは、外に投げ出されてしまうが、ジャイロロボによって救助。そこに修理が完了したシャトルロボとVステルスロボも応援に駆けつけた。太陽とジェイ以外の隊員たちは重力制御装置の中枢に到着、発破装置の設置に成功する。内部から大爆発を起こし、海中へと沈んでいくカイザーG。しかし宇宙空間へ脱出したパラボラを破壊しなければ、タルタロスの衝突は免れない。それを阻止するためシャトルロボがハイパー合体し、コマンダーロボとVステルスロボはコマンダーロボVに合体。2体の超必殺技がパラボラめがけて炸裂する! 強烈な一撃によりパラボラは粉々に砕け散り、タルタロスは地球衝突コースから外れていくのだった。しかし、安堵するもつかの間、カイザーGが最後の力を使い復活し、シャトルロボを捕獲してしまったのだ。ピンチに直面したシャトルロボだったが、コマンダーロボVとの連携プレイで脱出。太陽が指揮所に入り、カイザーGをタルタロスごと宇宙の彼方へ吹き飛ばしてしまう。こうして、マシンロボと子供たちは見事地球の危機を救ったのであった。

第51話 はばたけ、MRR! 12月24日放送
脚本:兵頭一歩/絵コンテ:神戸 守/演出:神戸 守/作画監督:竹内浩志
 今日は太陽たち第一期生の初任教育課程修了の式典の日。しかし、せっかくの晴れの日にも関わらず、各地の現場から出場要請が入ってしまう。隊員たちにとっては式よりも人命救助が大切なのだ。
 レッドウイングスは湾岸アミューズメントパークの消火活動に。海上救助はサブマリンロボとショウが担当し、アクアロボとケンは流れたオイルの処理を担当していた。また、他の現場ではポリスチームが高速道路で発生したトラックの暴走運転を止めるために尽力している。都市部の地下工事現場ではドリルチームが不発弾の処理作業を担当していた。
 レッドウイングスの迅速な対応でアミューズメントパークは鎮火しつつあったが、純が乗っている観光用の潜水艦がまだ戻らない。しかも施設の復旧を待っていたのでは、艦内の空気がもたないというのだ。本部ではVステルスロボとマシンコマンダーロボが現場に急行するためスタンバイしていた。宮島教官もまた、各所でレスキューを完了させたチームに呼びかけ現場に急行させる。 
 潜水艦の内部では、乗客がパニック状態に陥っていた。その中で、純は冷静になってマシンロボレスキューの救助を待つようみんなに呼びかける。その思いに応えるかのように現場にはマシンロボとマシンコマンダーロボ、トランスポーターが大集結。みんなの力を合わせて、無事に乗客を救出することができた。
 ようやく基地に戻り、緊張した面持ちで式に臨む隊員たちがは、隊員たち以外にも彼らと同じように緊張して式に臨む人物がいた。レッドウイングスの教官・宮島だ。国際ハイパーレスキュー隊赴任となったブラッド長官に代わり、宮島教官が長官に任命されたのである。隊員たちはそれぞれのレスキューに対する思いをみんなの前で告げる。「みんなが生きている世界が好きだから、レスキューを続ける」と固く決意する太陽。太陽たち全員、かぶっていた制帽を一斉に天高く放るのだった。レスキューの想いを乗せ、みんなの制帽が大空高く舞った。その様子を見守るマシンロボと家族たちの姿があった。

第52話/第53話
出撃!マシンロボレスキュースペシャル お正月だよ大隊出場!
(備えあれば、憂いなし)
 1月3日放送
脚本:園田英樹・岡崎純子/絵コンテ:菱田正和/演出:菱田正和/作画監督:竹内浩志
 太陽たち第一期生が初任教育課程を修了してから、3年の月日が流れた。MRR本部では宮島長官新体制の下、レッドウイングスはエースが、ブルーサイレンズはアリス、イエローギアーズはショウが教官に任命され、新隊員育成にあたっている。入隊者の中には、マシンロボレスキューに憧れを抱いていた純の姿もあった。 
 そんな中、MRR本部に水道橋博士と大地が共同開発した新型マシンロボが完成したとの連絡が入る。そこで教官たちは、新入隊員のためのマシンロボ運用法の講義を行うことになった。隊員たちは熱心にビデオ教材を見て、マシンロボの特色やレスキュー方法を学習する。しかし、講義が終わった子供たちはロボマスターの話で盛り上がってしまい、エースが注意する声も耳に入らない。頭にきたエースは、隊員たちに格納庫の掃除を命令するのだった。
 隊員たちが格納庫の掃除に精を出していた時、ムゲンバイン機構を取り入れた新型マシンロボ「エアレオン」がエースたちの前に現れる。本部を訪れていた水道橋博士と大地によれば、先輩マシンロボの話を聞いたエアレオンがいてもたってもいられず、MRR本部へ向かってしまったというのだ。その無謀さに、エースは初めて出会った頃の太陽のことを思い出していた。
 エアレオンを他のマシンロボに預けたエースは、新入隊員の施設案内に大地も同行するよう促す。訓練棟の説明に続いて寮の説明へ、そして昔の写真が貼られた壁を見ながらエースたちはMRRを離れていった仲間たちを懐かしく思う。
 初任教育課程を修了した仲間たちは世界各地で活躍していた。ジェイは海と共に国際ハイパーレスキューの宇宙支部に勤務。ケンはMRR病院に勤める医者になり、進と強はアメリカ支部でジャイロロボと活躍している。佐々木教官は警視庁に配属となってマシンロボ部隊を作り、誠やポリスロボと世界平和のために力を注いでいた。
 一方、鈴はガラゴロレスキュー隊を率いて、パリ支部でレスキュー活動にあたっていた。レスキューを完了した鈴は、ニュースで総理大臣となった小百合の近況を知る。小百合は「人種や国が違っていても、手をとりあえば道は開ける」と、国際平和安全救助会議の開会を宣言するのだった。その声を聞きながら鈴は1年前、MRR本部での最後の夜にみんなで交わした約束のことを思い出していた。その頃、誠は事故を未然に防ぐため警察のマシンロボ部隊に入隊することを決め、大地は新型マシンロボの設計開発のため父親と同じ道を選ぼうとしていた。ケンは多くの命を救うために医者を目指し、小百合は法律を改訂することを約束する。子供たちは場所や方法は違えど、レスキュー活動を続けることを誓い合うのだった。 
 小百合の宣言は、遠く離れたサバンナ支部で活動する太陽にも届いていた。そんな彼の元に、鈴から同窓会の誘いの連絡が入る。スケジュールを調整して会う約束をする仲間たち。しかし仲間と連絡を取り合う最中、ジェットチームに出場要請が入る。出場しながら太陽は、かつての仲間を懐かしく思っていた。どんなに離れていても みんなと一緒に過ごせたことが一番の宝物。そしていつでもそばにいるような気がする、そう感じずにはいられないのだった。


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