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第31話 夏休み!恐怖のバカンス 8月6日放送
脚本:吉田伸/絵コンテ:柳沢テツヤ/演出:佐土原武之/作画監督:実原 登
 小百合の別荘へ遊びに行くこととなった子供たち。その別荘は綺麗な海に囲まれた島にあり、子供たちは海水浴ができると大盛り上がり。しかし、全員が基地を空けることはできないので、仕方なくアリスを除いたブルーサイレンズのメンバーと佐々木が残ることになる。佐々木たちは雰囲気だけでも楽しもうと水着に着替えたり、花火をやったりするがそれもむなしいばかり……。
 サブマリンロボとともに別荘についたメンバーは、何十畳もある部屋を寝室として与えられた。さっさと眠ってしまった宮島をよそに、マリーと子供たちはお決まりの怪談話を始める。ところが、みんなが恐がっている中でケンだけはそれを冷静に聞いていた。彼は、「望んで幽霊になる人はいないはず。恐がったらかわいそうだ」と考えていたのだ。
 翌日、サブマリンロボも加わって海水浴を楽しむ子供たち。その時、ケンは岬の方に人影を見つけた。その夜も、みんなが花火で盛り上がる中、ケンは岬に人影を目撃する。気になったケンは、小百合が“幽霊が出る場所”と言う岬へ向かう。そこにいたのは海賊のような服装をした少女・ニーナだった。自分の姿が見えることに驚きつつもニーナはケンを父親の元に連れて行き、仲間たちに紹介する。みんなに気に入られたケンは、ニーナの父から昔海に沈んだ船を引き上げて欲しいと頼まれる。ケンは快く引き受けるのだった。
 翌日の早朝、こっそりとサブマリンロボに協力してもらい船を引き上げる作業にとりかかるケン。しかしその作業途中、2体のガラゴロが彼らに襲いかかってきた。ピンチを迎えたサブマリンロボはハイパー合体し交戦状態に。一方、島の方でも地震が起きていた。災害の可能性を考えた隊員たちは島民を避難させ、ドリルチームに援助を要請する。ドリルロボの協力により、ガラゴロを退けたハイパーサブマリンロボ。しかし、ボロボロの海賊船はバランスを崩し、今にも海底深く落ちようとしていた。このまま落ちてしまえば二度と引き上げることはできない。ケンは大地にエクス合体の指示を頼み、両手をアクアロボからドーザーロボに変え、船を引き上げることに成功した。願いが叶ったニーナたちは、引き上げられた海賊船とともに消えていく。その存在を知るケンだけが静かに彼らを見送るのだった……。

第32話 飛行船SOS! 8月13日放送
脚本:吉岡たかを/絵コンテ:西村大樹、菱田正和/演出:西村大樹/作画監督:竹内進二
 ブルーサイレンズのメンバーは、佐々木教官と共にMRRを代表して最新鋭の飛行船ウラノス2の見学に訪れていた。コンピュータによって制御されているウラノス2は、主に地球観測や災害の監視に使用されているが、通信や放送などの中継ステーションとしても利用されている。もしウラノス2に何か事故が発生すれば、全世界はたちまち混乱に陥ってしまうだろう。
 見学中、急にトイレに行きたくなった進をよそに、他の隊員たちはウラノス2の操縦室を訪れていた。初めて見る操縦室に、強とアリスは大はしゃぎ。船長から自由見学の許可が下り、アリスと強は早速、探索に出掛ける。
 その頃、ウラノス2の機能に目をつけたハザード大佐は、クルーに扮して侵入。操縦室に入り込み、佐々木や誠、クルーたちを催眠ガスで眠らせてしまう。その間に全世界の放送、通信をジャックし、世界中を混乱に陥れるつもりなのだ。作戦内容をトイレの中で聞いてしまった強は、アリスと連絡を取ろうとするがハザード大佐にはばまれ、また、お得意の演技でハザード大佐をうまく巻いていたアリスも追い詰められてしまう。しかし、その隙に操縦室から脱出した誠たちの活躍で、形勢は逆転。今度はハザード大佐が追われるがドアを突き破って逃亡、ガラゴロとBLポリスロボを呼び寄せ攻撃を仕掛けてきた。
 一方、電波妨害の発信元を突き止めたMRRだったが、通信不能となり出場困難な状態に陥ってしまった。しかし隊員たちは諦めず、通信機を使わないで力を合わせて機械を動かし、マシンコマンダーを発進させることに成功する。間一髪、現場に到着したマシンコマンダーの指揮所に乗り込みロボモードに変形させる誠。しかしBLポリスロボもハイパー合体してしまった! 苦戦を強いられるものの、必殺技マイティフラッシュでBLポリスロボを倒すマシンコマンダーロボ。しかし敵によって機体に亀裂を入れられていたウラノス2は、急激に高度を下げ始めてしまう。マシンコマンダーロボとジェットロボは墜落しつつある機体を必死に支え、なんとか海への着水に成功させるのだった。
 後日、デザスターに見学の邪魔をされてしまったMRRに改めてウラノス2から見学許可が入る。今度はどのチームが行くかで大混乱になる子供たちだったが、今回の事件でいざという時の結束力と信頼関係があれば、どんなことでも乗り越えられると確信した彼らなのであった。

第33話 ステルスロボ、壮絶なる最期 8月20日放送
脚本:兵頭一歩/絵コンテ:福本 潔/演出:福本 潔/作画監督:榎本勝紀
 月面基地での活動が認められたMRRは、航空管理局に設置された特設ステージで表彰されることになった。ジェットロボが代表して賞状を受け取り、表彰台に上った子供たちも誇らしげだ。アリスとエースは得意になっていたが、逆に大地と太陽は緊張でガチガチ状態。
 その頃、ジェイは自分の出生の謎を探るため、管理局のデータ室へと侵入。そこで彼は、10年前に起きた人類初の火星探査船マルスの事故に関するデータを調べていた。データによると、マルスで唯一の生存者は救命ポッドで脱出していた新生児だけ。その子の名前はジュニア、愛称・ジェイと呼ばれる男の子で、養育施設に引き取られた数年後、行方不明になったという。やはりジェイはマルスの生き残りだったのだ。その事実に愕然とするジェイ。その時、彼の前に太陽が現れる。表彰式の緊張のあまりトイレに駆け込んだ太陽は、データ室のドアが開いていることに気づき、そのすべてを目撃していたのだ。その時、頭上で建物が崩れる予感を察知した2人は、直感的にその破片を避ける。ジェイは太陽と同じサバイバルナチュラルの能力を持っていたのだ。何者かによって建物が破壊されている中、太陽たちは逃げ道を失った幼い女の子に出会う。その子は、ジェイが侵入前に風船を拾ってあげた少女だった。太陽がK-BOYで脱出路を検索する中、ジェイはダストシュートから抜けることを提案。無事脱出に成功するが、彼らを待っていたのはハザード大佐とBLドリルロボだった。ジェイは、倒壊の影響で崖へ落ちそうになっている少女の母を救出すべく、ステルスロボを呼ぶ。ジェイの叫びが通じ、デザスター本部に捕らわれていたステルスロボは、基地を抜け出し、彼の元へと向かうのだった。
 現場に現れ、BLハイパードリルロボと一騎打ちになるハイパーステルスロボ。しかし、武器を封じられているため、攻撃を仕掛けることはできない。その時、ジェットロボはエクスジェットロボにエクス合体し、ステルスロボの加勢に入る。一瞬の隙をつき、敵の背後を捕らえたステルスロボは、エクスジェットロボに自分ともども撃てと叫ぶ。ためらうエクスジェットロボをステルスロボは促し、ロケットパンチャーを発射させる。BLハイパードリルロボもろとも崖下へ落ちていくハイパーステルスロボ。足元の危険を察知し、太陽と母親を安全な場所へ避難させたジェイもまた、崖下へと転落。その瞬間を凝視していた太陽は、ジェイを助けられなかったことに悔やみ、ただうなだれるだけだった……。レスキュー活動が終了し、MRR隊員はステルスロボとジェイが消息を絶った周辺を調べたが、ステルスロボの破片すら発見することはできなかった。しかし太陽はひとり、ジェイは必ず生きていると信じるのだった。

第34話 大地の母でございます 8月27日放送
脚本:岡崎純子/絵コンテ:中村憲由/演出:福島利規/作画監督:佐々門信芳
 映画の撮影現場からMRRに出場要請が入る。その出場先はなんと、人気女優・穂村冴子主演のドラマ「忍者ママ・THE・MOVIE」の撮影現場だった。山の爆破シーン撮影のため、安全を考慮して要請が入ったもので、他のチームの羨望をよそに、出場が決まったイエローギアーズのメンバーは、憧れの冴子に会えると気もそぞろ。現場に到着し、興奮のあまりサインをねだる子供たち。しかし冴子はそんな彼らを気にも留めず、なんと大地に抱きついてしまう。冴子は実は、大地の母親だったのだ!
 愛息子との久々の再会を喜ぶ冴子。その様子を見ていたスタッフは、怪獣と子役スタントが間に合わないため、映画に出てくれないかとイエローギアーズに依頼する。長官もその依頼を承諾し、イエローギアーズは映画に出演することになった。しかし、海は映画に魂を売ったという噂で有名な堀田監督と穴尾プロデューサーが仲間たちに無理難題を押しつけないか心配をしていた。
 大地は少年忍者、ショウはバカ殿、小百合は捕らわれの姫、ケンはセーラー服を着た忍者ガールズレスキュー役と配役も決まり、張り切って撮影に臨むメンバーたち。しかし海の心配は的中し、滝つぼ落ちや火事からの脱出など、監督からめちゃくちゃな注文ばかりつけられてしまう。
 その頃、ハザード大佐は冴子をデザスターに引き入れるため、現場に潜り込み、撮影用の火薬をデザスター製の強力な火薬にすり替えていた。
 午後の撮影シーンでは、ドリルロボは謎の虚無僧、サブマリンロボは怪獣を担当し、スムーズに進む。そんな中、冴子のファンだったハザード大佐が撮影現場へ乱入し、彼女を災害活動に勧誘するが、もちろん断られてしまう。怒り狂ったハザード大佐はガラゴロを呼び出して山に設置した火薬を爆破。その衝撃で土砂崩れが発生し、ADの梅田が岩穴に閉じ込められてしまう。小百合とケンはギアダンプをロボモードに変形させ、ドリルロボと共に攻撃を仕掛ける。その隙に大地は梅田を救出するためドーザーロボと崖へ。大地のレスキュー活動を見ていた冴子は、常に危険と隣り合わせであるMRRの仕事をやめさせようとする。しかし大地は「必要としている人がいる」と彼女を振り切って、ドリルロボにハイパー合体を指令、ガラゴロを一気に片付けるのだった。
 結局デザスターの登場で撮影続行は不可能となり、大地と冴子の親子共演は実現しなかったが、たくましく成長した息子を思う冴子と、母親を思う大地の心には大切な思い出が残ったのだった。
 


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