ガンダム生誕30周年の掉尾を飾る企画としてリリースされるCD10枚組みのBOXセット「GUNDAM SONGS 145」。機動戦士ガンダムの"ファースト"から"00(ダブルオー)"までの全主題歌&挿入歌145曲を収録した究極のCD-BOXだ。この商品の企画制作に携わったサンライズ音楽出版(株)の眞野昇プロデューサーにお話を伺った。
この企画のきっかけはなんだったのでしょうか。
実は、ガンダム20周年のときにもガンダムシリーズの楽曲をすべて集めるという今回のような企画を考えていました。しかし、その時点でも多数の楽曲の調整がとても難しく、当時はまだ機が熟していないとして見送ったことがありました。今回のガンダム30周年に当たっては、ぜひともこの記念碑的な企画を実現させたいと思っていました。
とにかく多岐にわたる楽曲をどこか一つの会社からまとめてリリースするというのは、どこの会社がやるにせよ、関係各社との折衝や権利処理等大変な困難が伴います。今回はガンダムシリーズを制作してきたサンライズ自らが、ただ楽曲を集めるだけでなく、サンライズが保有する貴重な資料を豊富に盛り込んだ、サンライズでしかできない資料性の価値も高いものを企画して出したいということで、レコード会社各社のご協力を得ることができ、ようやく発売にこぎつけることができました。レコード会社各社並びに関係者の方々には本当に感謝しています。
今年のガンダム30周年にあたり、サンライズ音楽出版では「GUNDAMusik(ガンダムジーク)というプロジェクトを立ち上げました。これはガンダム30周年にあたり、各レコード会社の垣根を越えて、共同で音楽を発信していこうというプロジェクトで、今年は当社のレーベルであるGUNBOY GLOBALからはもちろん、レコード会社各社から様々な形でガンダムをテーマにした音楽のCDがリリースされ、好評を博してきました。「GUNDAM SONGS 145」はそのプロジェクトの最後を飾る商品という意味も持っているのです。
発売に至るまでの経緯や苦労話などがあれば教えてください。
ガンダムシリーズは30年にわたって続いてきました。その間シリーズに使われた楽曲も多岐にわたるレコード会社がレコードやCDとしてリリースされてきました。今回私どもが発売するに当たっても、音楽には様々な権利が絡んでいるので、細かい作業が必要になりました。こうした作業は件数が多いので、大変な時間がかかりましたが、それでも何とかやり遂げられたのは大手のレコード会社さんの協力を得られたお陰だからです。
歌詞のチェックも大変でした。歌詞だと「宇宙」と書いて「そら」と読ませたりすることがありますよね。これまでに色々な形で何回も出ている楽曲だとその時々で歌詞カードのそういう箇所が漢字だったりひらがなだったり、或いはルビが異なっていたりとバラバラになっている場合がありました。そういう時は最初のリリースの歌詞カードがどれだったか調べたり、実際に歌を聴きながらどういう読みで歌っているのかチェックしたりしました。だから、ブックレットに収録されたソングブックも非常に資料としての意義がある充実したものに仕上がっていると思います。
今お話に出たブックレットについてもう少しお話してください。
まず、ガンダムシリーズの各作品の音楽に関わりのあった方々のインタビューやコメントが多数収録されています。しかもその形態もバラエティに富んでいます。
例えばファーストガンダムだと、ファーストガンダムは手がけられていないのだけれど、その他のガンダムシリーズやサンライズ作品で多数楽曲を提供していただいている田中公平さんにファーストガンダムの音楽の論評をしていただくという趣向になっています。ファーストガンダムを手がけた作曲家の渡辺岳夫さんや井上大輔さんは、残念ながらもうお亡くなりになられているので、ご本人でなく、別の音楽家の方にお話していただいたというわけです。でも、なかなか他人の音楽についてのコメントをもらえるということはないと思いますよ。これもガンダムという作品の奥深さがあるからこそ、できたのではないかと思います。
この他にも、Zガンダムだと主題歌を歌われた森口博子さん自らがペンを執った熱い想いの文章を寄せていただきましたし、劇場版ZガンダムだとGACKTさんにインタビューをさせていただきました。GACKTさんは、劇場版Zガンダムのテーマ曲をすべて担当されていて、ガンダムに対する想いを熱く語っていただきました。
その他、30年間にわたって続いてきたガンダムシリーズの紹介とともにその年の重大ニュースや流行などのトピックス、コラムを交えながら綴られた年表も充実しています。
さらにサンライズ30周年記念で一部の関係者のみに配られたサンライズの歴史を記録した資料本「サンライズクロニクル」からガンダムに関連する項目(約130ページ分)をすべて収録しました。
歌詞もすべて収録してあります。収録した楽曲の歌詞テキストとともに初収録商品のジャケット写真とデータも掲載した完全ソングブックとなっています。
このように、資料としての価値も非常に高いものになっていますので、ぜひ一読して、お手元に置いていただきたいと思っています。
CD収納ボックスも素敵です。
ボックスの画は表も裏も安彦良和さんによる描きおろしです。昨年のうちからお願いして、何とかお忙しい中、ようやく描いていただいたものです。今回は、今までにない、アムロとガンダム、シャアとシャアザクの対になった2枚の画で、特にシャアの方は、シャアが背を向けた構図の画で珍しいと思います。
では最後に商品アピールをお願いします。
色々な人のご協力を得て初めて、ガンダム楽曲をすべて集めるという理想の形の商品を企画し、発売にまで至ることができるようになりました。ご協力いただいた方々には本当に感謝しています。
そしてこれは、30年間応援してきてくれたガンダムファンの人たちへの感謝の意を込めた商品でもあります。
そういうわけで、「GUNDAM SONGS 145」は集大成の企画であり、ある意味究極の商品です。もうこんな企画は二度とできないと思います。限定生産品であり、販売終了後は再プレスはありません。迷ってたら手に入らなくなってしまうかもしれません。
ですから、少しでも興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、迷わず予約していただきたいと思っています。よろしくお願いします。
本日はどうもありがとうございました。
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