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 イプロン星系51の星々を支配するエドン国のミト王子の諸国訪問記。3人のお供を連れてお忍びの旅に出た王子は、私利私欲のために悪政をしく支配者たちを王家に伝わる最強ロボ・ダイージャで懲らしめ、前向きに生きる庶民を助け、人間的に成長していく。
 時代劇の金字塔「水戸黄門」をモチーフに制作されたテレビシリーズ。制作当時の人気ドラマ、アニメなどのパロディなどもあり、作り手の遊び心も随所に見られる。
放送開始: 1981年1月31日
放送終了: 1982年1月30日
 総話数: 全50話
 放送局: 名古屋テレビ
スタッフ: 企画:日本サンライズ/原作:矢立 肇/シリーズ構成:星山博之/キャラクターデザイン:佐々門信芳/メカニカルデザイン:大河原邦男/音楽:渡辺宙明/作画監督チーフ:金山明博/美術:内田建彦、勝井和子/監督:佐々木勝利/プロデューサー:森山 _(名古屋テレビ)、大熊伸行(創通エージェンシー)、岩崎正美・中川宏徳(日本サンライズ)/制作:名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
キャスト: ミト王子:古川登志夫/スケード:石丸博也/カークス:西村知道/シノブ:高木早苗/ジンナイ:滝雅也/バルジャン&ナレーター:永井一郎
 
 
第1話〜第12話 | 第13話〜第24話 | 第25話〜第36話 | 第37話〜第50話
 
第13話 キラキラ星の暴走族
 キラキラ星はレジャーの国だ。思わずウキウキのミト王子一行だったが、到着早々暴走族ロボットに遭遇してしまった。ロボットに乗り込んでいた男たちは、海で泳ぐシノブに絡んできた。そんなことでひるむシノブではないが、じつは男たちのリーダーはこの星のドラゴ王子。ミト王子一行は、ドラゴ王子とシノブの顛末を見ていた老人に早くこの星から立ち去ったほうがいいと忠告される。老人はドラゴの教育係のヒコザで、ドラゴを厳しく躾けたことで王妃の怒りを買い、ロボット引きずりの刑に処せられてしまう。それでも、ドラゴの為を思い続けるヒコザ。そんなヒコザの姿がバルジャンとダブって仕方がないミト王子は、ヒコザの命をかけてドラゴとキラキラムーンまでロボット競争をする。だが、ミト王子は、ドラゴの仲間の妨害工作で勝負に負けてしまった。思わずドラゴに妨害工作を追及するミト王子だったが、過保護な王妃はドラゴをかばうばかり。たまりかねたスケさんとカクさんもロボットに搭乗。ダイオージャとなったミト王子がドラゴに止めを刺そうとした瞬間、王子の前にヒコザが躍り出た。「ドラゴ様の罪は、教育係の私の罪」と言い放つヒコザに、ドラゴは号泣して自らの非を詫びるのだった。
第14話 俺たちには明日がある
 高い教育レベルで知られるインデリアル星まで来たが、養育係のバルジャンがこの旅に合流するとの知らせに、窮屈な生活に逆戻りだとミト王子はがっかり。いっそ逃げ出してしまおうと真夜中の町に出た。ところが、収容所行きの護送車から脱走した少年に襲われ、追っ手の兵士に脱走者と間違われて収容所に入れられてしまった。この星では、15歳になると国家試験が課せられおり、この試験に結果いかんでは人間失格の烙印を押され、収容所で肉体労働に従事することになっていたのだ。王子が同室になった少年たちの話では、かつては庶民も自分なりに学んで就きたい職業に就けたが、今はそうはいかないのだという。収容所を出て、自らの志す道に進みたいという少年たちに心を動かされた王子は、彼らの脱走を手助けする。だが、脱走は失敗し、王子の脱走幇助もばれてしまった。その頃、失踪した王子を必至で探し回っていたスケさんたちは、王子を襲った脱走少年を発見。その少年から事情を聞き出し、収容所に王子救出のためやって来た。収容所所長がワイロで試験の合格不合格を決めていたことも発覚。王子はバルジャンを通して収容所の廃止を国王に進言し、ロボットで抵抗する所長をダイオージャで平定するのだった。
 
 
第15話 猛獣国で大あばれ
 ミト王子たちは、アニマル星の自然動物公園にやって来た。意地悪バーバと呼ばれる謎の老女の妨害を切り抜け、庶民的な1人500円のレギュラーコースで見学をすることに。見学コースで、王子たちは槍を持った村人たちとともに進むことになったが、何かがおかしい。その頃、1人1千万円のスペシャルコースで見学を申し込んだ人々は、レストランで食事をしながら獰猛なワニカバと人間の死闘というアトラクションの開始を待っていた。レストランの巨大ディスプレイに映し出されたのは、村人たちと王子一行の姿。園長でこの星の領主であるゴリルは、村人たちや貧乏な見学者とワニカバの命を懸けた攻防を見世物にして、金持ちたちから大金を巻き上げていたのだ。駆けつけたシノブからゴリルの悪行を聞いた王子がエースレッダーでワニカバをやっつけてしまったため、レストランの客たちはショーが台無しだとゴリルに苦情たらたら。そこでゴリルはロボットで王子に戦いを挑んだ。ダイオージャに乗り込んだ王子がゴリルに止めを刺そうとしたその時、バーバがゴリルの命乞いに現れた。実はゴリルはバーバの息子で、バーバは息子の態度を改めさせようと盛んに抵抗運動をしていたのだ。バーバの言動に感動した王子は、今後はバーバを園長にし、ゴリルには従業員としての生活を命じた。
第16話 夢をなくした少年
 エトルナ星は、オリンピックの金メダリストを多数輩出する星だ。ところが、あいにくの落雷でミト王子たちは、ジャングルの中に不時着してしまった。巨大な二又の首を持つ蛇や鳥を捕らえて自らの栄養にする植物など、ジャングルには危険がいっぱい。と、そこへ一機のヘリコプターが飛んできて、子供を2人、恐ろしい魚のいる湖に落として去っていってしまった。王子たちが、タロスとトラムと名乗るこの兄弟を湖から救い、事情を聞いたところ、弱虫には生きる資格がないと司令官のガルダによって都市から追われたのだという。そこで、翌朝、王子は単身、城壁の中の都市に潜入することに。ところが、スパイ容疑であっさり捕らえられてしまった。助けに来たシノブと王子が見たものは、武器密造の工場。ガルダは、選ばれた子供たちを訓練し、エドン国に対し謀反を起こすつもりだったのだ。王子とともに追い詰められたシノブは、信号弾でスケさんとカクさんに応援を要請。ガルダは、ロボット・ガリオロスに少年兵士たちを乗せ、少年たちを操ってミト王子たちを攻撃させる。少年兵を相手に手を出せない王子だったが、司令塔に潜り込んだタロスとトラムが洗脳装置の破壊に成功。王子は雷鳴剣で少年兵のいるコクピットを切り離したうえでガリオロスを破壊するのだった。
第17話 よごれた黄金のピラミッド
 砂漠の星・ダイキン星にやってきたミト王子一行。この星の自慢は黄金火山。ちょうど1ヶ月前に逝去した王のため、国中が喪に服し、高官のズルダーの下で黄金の墓を建造している真っ最中だった。王は側近によって殺されたという。砂漠を見学を終え、町中の黄金細工の店にやって来た王子らは、墓作りの現場からその店の主人が逃げ出して来たところを目撃。不審に思った王子は作業現場を訪ねることに。そこで、王子は、ズルダーに追われるネルソンという男に出会い、ネルソンが国王の側近であったことと、ズルダーが王を毒殺し、それをネルソンの仕業に見せかけているのだと聞く。だが、運悪く王子はネルソンとともにズルダーに捕まり、処刑されることに。はりつけにされ銃殺寸前の王子とネルソンを救ったのは、スケさん、カクさん、そしてシノブ。シノブは、建設中のピラミッドの地下に潜入し、ズルダーがピラミッドを純金製に見せかけたハリボテにし、浮いた黄金で私腹を肥やそうと企んでいたことを掴んでいた。ダイオージャは、建設中のピラミッドを切ってハリボテであることを暴き、トライアングルビームでズルアーの操縦するロボット・プトレゴールの動きを封じると電光雷鳴崩しで止めを刺すのだった。
第18話 愛しのポアラ
 バルジャンから逃げるため、ミト王子一行は予定を変更して氷の星・マウンド星へ。そこで王子は、愛らしい少女ポアラをゴウアザラシから助けるが、ゴウアザラシとの戦いで頭を打って気を失い、気が付くとポアラの家で介抱されていた。ポアラの話では、この星は20年前に今の領主キラーになってから氷河期が訪れ作物がとれなくなったが、税の搾取は以前と変わらず人々は苦しんでおり、翌日にはポアラ一家も税金代わりに奴隷として領主に連れて行かれる運命。ポアラの両親に頼まれた王子は、ポアラを連れて氷山の海へ逃げ出した。ポアラに逃げられメンツを潰されたキラーは、両親を囮にしてポアラを捕まえ見せしめに殺そうと計画。実は、キラーは、人工的に氷河期を起こしてエドン国の目をくらまし、奴隷貿易によって得た資金で謀反を起こす計画も立てていた。両親を救おうと罠に飛び込んでいくポアラを、駆けつけたスケさんたちが救う。目の前にはキラーのロボット軍団。エースレッダーで出陣すれば何のことはないが、ロボットに乗ればポアラに自分が彼女の憎むサムライだと告げることになる、とポアラにほのかな恋情を感じていた王子は躊躇するが、意を決して出陣し、キラーを倒す。マウンド星には季節が戻り、そんななか、ポアラは遠ざかっていく王子の宇宙船に別れを告げた。
 
 
第19話  どっちがどっち?
2人のスケさん
 パンの産出国として知られるブレドン星。空腹に耐えかねたミト王子一行は、パンの木からこっそりその実を盗もうとして、スケさんそっくりの農場主ピザロににらまれてしまった。やはりちゃんと買おうと市場を訪ねた一行、偶然にもピザロの妹クッキルの店でパンを買っていた。不思議な縁でピザロ兄妹と友人になった一行は、間もなく開かれるパンのコンテストで優勝すれば、この星のパン栽培の責任者として任に就けるという話を聞く。そのコンテストの結果発表の日、国王はピザロのパンを選んだが、しかし、その出品者はワルダバという男だといい、なんとワルダバを今後50年間のパン栽培の責任者にすると発表した。大臣のジャムがワルダバと結託し、無能な国王を騙したのだ。そればかりか、ワルダバたちは、クッキルを人質にピザロに農園譲渡の書類へのサインをさせてしまう。すべてを察知した王子らは、国王の元へ抗議に向かった。王子の正体を知り、ひれ伏す国王だが、ジャムらはロボットでこれに抵抗したため、ダイオージャの電光雷鳴崩しの前に倒れるのだった。ピザロは無事、パン作りの責任者に就任した。
第20話 朝から晩までこんにちは
 オアシス星は、礼儀正しい人々が暮らすことで有名だ。だが、いま、この星では会う人ごとに百回の挨拶が義務付けられ、その法律を律儀に守ったために火災で全焼する家がでるなど弊害が出ていた。聞くところによると、領主のモラルが病気で領主代理を務める幼いチルチル姫がこの無謀な法律を定めたという。チルチル姫はやんちゃなことで有名。そこでミト王子は、チルチル姫を叱るためにわざと挨拶をさぼり捕まることに。牢では、姫を領主の座から引きずり落とし、家老のマクドを新領主にしようという声が上がっていた。実は、それは、領主の座を狙うマクドが部下を使って行った工作で、百回挨拶の法も本当はマクドによるもの。モラルは地下牢に幽閉され、チルチルの命と引き換えに身分を渡せと迫られていたのだ。すべてを知っていたチルチル姫は、マクドに必死で抵抗していた。領主就任を望む人民の声を受けたマクドは、ついに就任宣言のため人々を集めた。そこにミト王子は地下牢から救い出したモラル、チルチル姫を伴って乗り込むと、マクドの悪巧みを暴露。ロボットで抵抗するマクドとナルドを成敗するのだった。
 
 
第21話 コンピューター大魔神
 何世紀にもわたる火山活動で生物が住めない星となったジョード星では、コンピュータで火山エネルギーをコントロールし、人々は人工都市に暮らしている。だが、ミト王子たちが訪ねたとき、人工都市には人影がなかった。ただ幼い兄妹が何かから隠れるようにしているだけ。その兄妹と知り合ったミト王子は、3ヶ月前に人々が火山を治める魔神像の下に連れて行かれたこと、兄妹の祖父ポルグ博士が火山をコントロールするコンピュータを開発したことを聞く。王子の命を受け、シノブとカクさんは魔神像下の基地に潜入。そこでシノブは、幽閉中のボルグ博士に会い、デルモスというかつての部下が世界一のマンモスコンピュータでエドン国征服を目論み、町の人々に兵器作りを強いていることを知った。囮となってデルモスに捕まっていたカクさんは、自白マシンで王子の来訪を漏らしてしまう。その情報を利用し、王子を亡き者にしようとロボットを差し向けるデルモスだったが、王子はエースレッダーで応戦。デルモスは、実はロボットであった魔神像を機動させ、王子を一気に潰そうとしたが、万能の神であるとプログラミングされた魔神像のコンピュータ・ゴッドは、デルモスが自分以上のコンピュータを作ろうとしていることを知って逆上、暴走し、デルモスを自らの内部に封じ込めてしまう。この事態を前に、王子はコンピュータも人間の幸せのための道具である、と魔神像を一刀両断するのであった。
第22話 王子になったミト王子
 ミト王子一行は、イプロン系一医学の発達したガルシア星の、山奥の高原へやって来た。そこで王子は、ドブルという老人に王子になってほしいと頼まれる。話を聞くと、サーシャという童話の世界の王子様に憧れる優しい少女が、原因不明の病気で倒れ、王子様に会いたいとあちこちの国の王子に手紙を書きまくっているのだという。ここは医学の発達した国ではあるが、大病院は儲けることしか考えず、大金の用意できなかったサーシャは病院から放り出されてしまったのだ。ドブルの話に感動した王子は、王子のフリをしてサーシャに会うことを快諾。サーシャも大喜びで王子と散歩に出かけるが、彼女はドブルが自分のために仕組んだことだと見抜きながら、その厚意を無にしないように振舞っていた。ドブルは、本来は医者なのだが、治療費値上げを反対したために医療庁に医師免許を取上げられた身の上であった。医療庁のバルサ長官は、値上げ反対を唱えるすべての医師の裏にはドブルがいるものと思い込み、ドブルを逮捕しようと行動を起こした。それを止める王子にロボットで刃向かうバルサ。ダイオージャに乗り込み、バルサのロボットを電光雷鳴剣で倒す王子を見て、ドブルは初めて本物の王子に王子の演技を強いたことに気付く。そんなドブルに、王子は医療庁長官に就任することを望むのだった。
 
 
第23話 ぼくらは荒野の用心棒
 涸れた大地のコロニスト星は、作物が獲れない貧しい星。ロボットで格闘の稽古をしていたミト王子たちは、村長のオセロに盗賊避けの用心棒になってほしいと頼まれた。そこで村へ出向くと、そこには先に用心棒として雇われた男がひとりおり、なんと「エドン国一の剣術指南バロン・カークスだ」と名乗るではないか。腹が立つカクさんだが、本当のことを言うわけにはいかない。盗賊が襲来し、カクさんは偽者の鼻を明かそうと奮闘するが、混乱の最中、村長の娘・セリナが盗賊に捕らえられてしまった。盗賊ののさばるこの土地で、領主は頭を抱えていた。領主は意を決して盗賊のねぐらへ。実は、盗賊の頭は領主の実の兄だったのだ。必死で兄を説得する領主だったが、どうにもならない。一方、王子たちは、セリナと引き換えにロボットを寄越せという要求を盗賊から受け取り、約束の場所に出向くことに。盗賊たちの隙を見てシノブはセリナを救出し、王子たちと盗賊頭とのロボットでの戦いが始まった。偽カクさんは、本物を前にして逃走。盗賊頭は、制止する領主を「自分の始末は自分でつける」と振り切り、電光雷鳴崩しの前に倒れた。王子は、領主に対しこの星を豊かにするために技術者を派遣すると約束した。
第24話 輝け! ロデオの星(スター)
 ロデオが盛んなアロー星。ミト王子は、到着前からロデオが見たくて大はしゃぎだ。そんな王子の到着を予測していた男がいた。ロデオを仕切るプロデュサーのゴリアン。ゴリアンは、ロデオのスターにならないか、と王子を誘惑。有無を言わさぬ態度で、15日後のアローストック祭りでのロデオ大会優勝を目標に、王子にトレーニングを受けることを承諾させる。スケさんたちは大反対。スケさんはゴリアンに見覚えがあったが、どこの誰だか思い出せない。さて、ロデオのトレーニングを始めた王子は、自分に瓜二つのマークという少年に引き合わせられ、ふたりで力を合わせて優勝するように言われる。実は、ゴリアンは、10年前にエドン国でクーデターを起こした将校の生き残りで、ロデオを利用して王子を暗殺し、マークを替え玉にして裏からエドン国を支配する計画を立てていた。アローストック祭りのロデオ大会の日、真相を知ったマークは王子をかばってフィールドに現れた。混乱の中、ロボットで襲いかかるゴリアンだったが、王子らはダイオージャでそれを倒すのだった。
 
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